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「それにしても困りましたね。
皆さん、どうやったら出てこられるんでしょう?」
と壱花が呟くと、冨樫が、
「そもそも、何故、この花札は次々あやかしを吸い込んでいるのか?
が問題ですよね」
と壱花と斑目の手にある花札を見ながら言ってきた。
すると、斑目が言う。
「そりゃやっぱり、白いままじゃ寂しいから、絵柄が欲しいんだろうよ。
きっとこの花札を作っていた職人が作っている途中で死んだんだ。
花札はすべての札に絵を入れ、立派な花札となって、立派に博打で使ってもらいたいんじゃないのか?」
意外と想像力豊かですね、斑目さん……と壱花が思ったとき、斑目が、
「そうだ。
この花札を使って、賭けをしないか?」
と言い出した。
「俺が負けたら、お前らの秘密はバラさない」
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