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「でも、おかしくないか? これ。
お前らの秘密を賭けてやるんだよな?
二対一だぞ」
と斑目が壱花たちに文句を言ってくるが、
「いや、いまいち味方な感じがしないんで」
と倫太郎と壱花はお互いを手で示して言う。
「どんなカップルだ……」
と言われ、
「カップルじゃないです」
と壱花はすぐさま反論した。
「っていうか、これ、俺が勝ったら、どうしたらいいんだろうな?
俺になんのいいことがあるんだ?」
「いや、自分が言い出したんだよな? この勝負」
考えとけよ、と倫太郎が言う。
「わかった。
勝負が終わるまでに考えよう」
と言う斑目に壱花が、
「でも、花札やるのはいいんですけど。
いまいち、役がわかりません」
謎の札が多いしな、と思いながら言うと、倫太郎が、
「そうだな。
地方ルールもいっぱいあるしな」
と言う。
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