時間のすごしかた

換気

空気の入れ替えは口実だ。
だからといって何を理由にするでもなくただ窓を開ける。

朝の酸素は一粒一粒が光っているようで、
目にはみえないその煌めきが、私の肺いっぱいに巣をつくる。

そうして私の一部になって、言葉になって。
巡りめぐった先で、誰かがまた窓を開ける。