ホットミルク

1/1
前へ
/20ページ
次へ

ホットミルク

ホットミルクの底には友人がいる。 会った事も、話した事もない。 最後の一滴を啜る時に流れてしまうからだ。 彼は胃袋に着くと、せっせとウォーキングを始める。 そのうち彼の足音は溶け、とくとくと血液が流れる。 ほっと息をつくと、気配はどこかに消えてしまった。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加