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…神様。その2.
『北風と太陽』
そんな童話がある。
北風と太陽が、旅人のマントを脱がす競争をする、お話だ。
あの時、北風は何をした?
強烈な風を浴びせ、マントを吹き飛ばそうとした。
さらに風を強めても、かたくなに旅人は
マントを握り、北風は諦めた。
あの時、太陽は何をした?
ぽかぽかと暖め、暑くなり旅人は
自分からマントをぬいだ。
♯♯
宝物のアモだから、守ると私は決めたの。
かたくなに背伸びは駄目。
あの北風のように。
自分を苛めて、泣いちゃ駄目。
私らしい、やり方で。
時には、甘えて。
泣きじゃくっても、探すの。
アモの為に。
自分の為の涙は駄目。
泣いても笑っても、アモの為の時間は少ない。
だから縋る事も必要、助けを求めて発信するの。
手あたり次第に、教えてくれる誰かを捜した。
我が子を思う、思いは同じはず。
きっと、腕のいい獣医を知ってる人が居る。
ボロボロで泣きじゃくり、涙でにじんだスマホの文字を追う。
##
神様…お願い・・
アモを助けて!見つけるのよ。
ごめんね、アモ。ごめんね、ごめんね。
アモ。アモ・・・
どうか・・・神様・・!
その時、ⅮⅯに気付いた。
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