情けない私

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情けない私

私には恋人もいなければ、恋愛するお相手もございません。 本当に悲しい出来事です。 私の周りにいる女性のみなさんはどんどん結婚していて 幸せになっているのに、私は独身のままという感じです。 独身は独身で楽しいですけれど、それでも周りの人が 幸せでいるのを見ていると私も幸せになりたいという 気持ちが強いです。 恋愛をするにしても出会いがないので本当にどうしようも ないので困っている状況です。 そこで私は自室に籠っているのをやめて外出すると外は晴れてて 良い天気で陽気も暖かいので散歩するには良い感じです。 散歩していると本当に居心地がいいので嬉しいという気持ちが ありますけれど、異性とも遭遇しないので声をかける事も出来ません。 そんな時でした。 私が歩いていると目の前から一人の男性が歩いてきて、私の声を かけてくるのです。 「こんにちわ、良いお天気ですね」 「はい、良いお天気ですね」 「一人でお散歩ですか?」 「はい、そうです」 「もしよければ、ご一緒に散歩しませんか?」 「はい、喜んで」 私は名前も知らない男性と一緒に散歩をしているのですけど、 一緒に歩いているだけでも楽しいので何も言いません。 それに男性の事をよく見ていると本当に素敵な男性で こんな人と恋したいというより恋人になりたいって 思うのでした。 そこで男性は足を止めて私に声をかけてくるのです。 「すいません、自己紹介が遅れました。 金城巧と申します、年齢29歳で金城家の御曹司です」 「御曹司のお方なのですね」 「はい、そうです」 私も心の中で自己紹介しないといけないのかなって思います。 「私のお名前は如月安里です、年齢23歳で如月家の令嬢でございます」 「令嬢ですか、それに良いお名前ですね」 「あ、ありがとうございます」 「本当に良いお名前です」 「………………」 私は赤面してて本当に恥ずかしいです。 「安里さん、恋人になってくれませんか?」 「恋人ですか…………」 「ダメでしょうか?」 「ダメじゃないけれど、理由を聞かせて下さい」 「一目惚れしました」 「一目惚れ…………」 私に一目惚れしてくれる男性がいるなんて信じられません。 実際に目の前の巧さんが一目惚れしてて恋人になってくれませんかと 言っているので私はどうしようかなって感じです。 しかし、巧さんも真剣だと思うので私もきちんと考えてお返事しないと 本当に失礼だと思います。 「恋人になります、ぜひなりたいです」 「ありがとう、安里さん」 「いいえっ、私も巧さんの事が気になっていたので」 「そうなんですか」 「はい」 これで晴れて私と巧さんは恋人同士になるのでした。 恋人同士になった2人はそのまま散歩しているのですが、 特にお話をする事もなくて次に会うお約束をすると別れるのです。 それから2人は順調に交際していると巧さんから婚約して欲しいって 言われると私は宜しくお願いしますって言うと、巧さんもすごく 喜んでいて私も嬉しいのでした。 婚約すると私と巧さんはますます愛が深まっていって本当に 愛し合う存在となるのです。 但し、その幸せもいつしか壊れるのでした。 それは私と巧さんがデートしている最中、私が巧さんに対して不満を 漏らすと巧さんも不満を漏らしてきて口喧嘩に発展すると嫌な雰囲気になって デートする所じゃありません。 2人は口喧嘩をまだしているのでしかも冷静を欠いているのでどうする事も 出来ない2人はデートするのをやめて帰宅するのでした。 後日、巧さんから婚約破棄を告げられる私はどうにか婚約破棄をやめさせようと 努力するのですけれど、巧さんは聞き入れてくれないので諦める私でした。 婚約破棄された私は幸せを逃すと周りの幸せな人達からは残念だったねという 顔で見られてて本当に情けない限りです。 本当に幸せになるのって大変だなってというのがよくわかるのでした。 これからまた恋愛をする時、気を引き締めてしっかりとしないと いけないのかなって感じるのでした。
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