姉の発表会

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「…どう?」 「……え?」 声をかけられて目を開けた。 どうって…。 「……何も。」 「何も?」 姉が首を傾げる。 俺も首を傾げて、姉の手から「なんでも吸い込むん」を取る。 「あれ……。」 不思議な感覚がした。 「ん?」 「いや……。なんか…。楽、かも。」 というか、さっき何を考えていたのだろうか…。 「じゃ、やるよ?15分くらい?」 「うん。」 機械を姉に向ける。 姉は不思議そうな顔をして 「もう戻っていいよ。」 と言い残し、奥の部屋に入って行った。
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