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北下原とウェンディ
ジュリエットは好きな人とか居るのかな、いないならめっちゃアプローチして付き合いたいな。
昔のあの子みたいに好きになってくれないかな。
「璐美雩くん、私言わないといけないことがあるの…」
「な、なに?」
「私実は…南下原なの。」
俺は彼女の一言を聞いた途端頭の中が真っ白になった。
「ぷ、プリジッド嘘だよな。」
「ウェンディはハーフが多いって言うでしょ、あの噂本当なの南下原は外国人とかハーフしかいないの。南下原は日本人の血は汚い物としている。」
「プリジッドは、ハーフなのか?」
「私はちゃんとしたウェンディ人よ。」
ジュリエットがウェンディ…
「ごめんね。」
「プリジッドさんウェンディらしいわよ。」
「嘘最悪ね。」
このクラスにはウェンディの生徒はジュリエット合わせて10人。
北下原の生徒は30人。
「で、でも同じクラスなんだし。」
「プリジッドさん貴女ウェンディ人なんでしょ、璐美雩と話さないで西洋のきもさが移るから。」
「ち、知佳やめろよ。」
「ご、ごめんなさい。」
ジュリエットは半泣きになりながら教室を出て行った。
「ま、待てよプリジッド。」
俺は追いかけようとしたその時。
俺は誰かに腕を掴まれプリジッドを追いかけられなかった。
「ど・こ・に・い・く・の?」
知佳が俺の腕を掴んで睨みつけてきた。
「邪魔だどけ!」
「ダメに決まってるでしょウェンディだよ西洋のキモい奴らだよそんな奴のどこがいいの。」
「あいつはウェンディ人だ、でも俺はあいつの可愛さに惹かれたんだ、だからどけ!」
俺は知佳の手を払いジュリエットを追いかけた。
「璐美雩待って!」
「知佳、俺正直に言うとお前のことあんま好きじゃないんだ。」
俺はとにかく走った。
「プリジッドどこにいる。」
どこからか泣き声が聞こえた。
この声は。
「プリジッドなんでこんなとこにいるんだよ。」
「私璐美雩くんとお友達になりたかっただけなのに…」
「やっぱり、北下原とウェンディの問題おかしすぎる。こんなのじゃ恋なんて実らないじゃん…」
「ろ、璐美雩くんそれって。」
「俺プリジッド君のことが出会った時から好きだった付き合ってくれ!」
俺は思い切って告白した。
ジュリエットはびっくりした顔でこっちを見ていた。
「璐美雩くん嬉しいけど、私ウェンディだし、君は北下原だし、無理だよ。」
「大丈夫!俺達が付き合って周りに北下原もウェンディも仲良いってことを見せてこんな暮らし変えてやろう!」
「で、でも…」
「何があっても俺が守ってやるだから付き合え。」
「よろしくお願いします。」
「い、いいのか。」
「うん。」
俺は喜びまくった。
「璐美雩くん実はね。」
「なんだ?」
「やっぱりなんでもない。」
俺は初めて彼女ができた。
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