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璐美雩とジュリエット
「大人になったら絶対結婚しよう!親に何を言われても、俺達には関係ない!俺達の愛は永遠だから絶対結婚しよう!」
「約束だよ!」
「蓮愛起きろ!」
「は、はい!」
「授業中だぞ!」
「は、はい!」
みんなの笑い声が教室中響き渡った。
俺の名前は蓮愛璐美雩、私立永遠の夢高校2年だ!
「璐美雩くん、いい夢でも見た?」
「わかったか?」
「うん!すごくいい顔で寝てたよ。」
こいつは浅野知佳、小学校からの付き合いで仲が良い。
「どんな夢見てたの?」
「まだ知佳と会う前の大好きだった人の夢を見てたんだ。」
「誰それ、知佳に内緒だったの!璐美雩くんなんて知らない!」
「ま、待てよ!」
知佳は少し変わっていて知佳のことを1番に考えないと死ぬからとか言ってくる結構やばいやつだ。
「こんな夢観たくなかったな……」
キーンカーンカーンコーン
「みんな席に着け!」
さっきまでうるさかった教室も先生が来た瞬間静まり返った。
「3時間目の授業だが、始める前にみんなに紹介する者がいる。入りなさい!」
「はい!」
教室のドアが開きそこから現れたのはまるで天使のような綺麗な女の子だった。
「か、可愛い!」
「ろ、璐美雩くん!」
俺は彼女に惹かれた。
「自己紹介をしろ!」
「はい!ジュリエット・ブリジッドです。よろしくお願いします。」
彼女は綺麗な金髪で目の色が透き通った水色で差が低かった。
「プリジッドお前の席はあの馬鹿そうな奴の隣だ。」
「ど、どこでしょう。」
「あそこの空いている席だ!」
「わかりました。」
彼女は歩き方も上品でこちらを見ると笑顔で見てくれた。
「か、可愛すぎる、知佳なんて比べものにならないほど可愛い!」
「ろ、璐美雩どういうこと?」
「璐美雩…」
「ごめん口に出てた?」
「もう知らない!」
「貴方の名前は?」
俺の肩を触り名前を聞いてきたのはジュリエットだった。
「お、俺の名前は蓮愛璐美雩です。」
「璐美雩くんか…よろしくね。」
彼女はよろしくと言い手を出してきた。
「よろしく。」
俺はジュリエットの手を握り握手した。
ジュリエットの手小さくて柔らかくて可愛い手だ。
「い、痛い。」
「ご、ごめん。」
俺は緊張からかジュリエットの手を強く握っていた。
「そんな硬くならないで。」
「う、うん。」
俺は心臓の鼓動が凄かった。
「璐美雩くんは、どこに住んでいるの?」
「お、俺は北下原です。」
この世は北下原とウェンディで、別れていて2つの国は喧嘩ばかりしている。
この学校にもウェンディの生徒もいてよく北下原の生徒と喧嘩している。この学校や、外でも南と北が一緒にいるとこを見られたらみんなに殴られたり引き離そうとしてくる。もしジュリエットがウェンディだったら…
ウェンディはハーフが多いので有名なのだ。
「北下原か…」
「プリジッドちゃんは?」
「私は…内緒!」
俺は鼻血を出して倒れた。
「こら蓮愛、何してんだ。」
「急に鼻血を出して倒れました。」
「蓮愛、プリジッドが心配してるぞ、起きろ!」
「はい!心配かけません!」
俺は復活した。
「大丈夫?」
「は、はい!」
「なんで敬語なの?」
「プリジッド様にはタメ口は流石に無礼かと思い。」
「タメ口でいいのよ!」
俺の瞳に映る彼女はとても綺麗で俺のものにしたいと思ってしまった。
まさかこれって恋…
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