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プロローグ
誰にも言ったことのない、夢物語があった。
一度は憧れ、未来を思い描いたけれど、叶わない願いと知って諦めた。
気づいた時から、自分の気持ちを欺いて生きている。
大人に都合のいい人間を演じていれば、この世はそれなりに快適だ。俺は敷かれたレールの足元しか見ない、夢を持たない男だった。
「なあ光。俺と一緒にバンドやらないか」
「……バンド?」
これはJロックバンド「WINGS」が誕生するまで物語。
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