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朝、クラスのみんながなんかおかしくなってて、そのまま授業に入ったんだけど…。
な ん で み ん な こ っ ち
見 て る の ? ? ?
え、ボクそんなに変なの?
なんでこっち見るの、むっちゃ恥ずかしいんだけど!?
それに、心なしか、クラスのみんなの顔が赤い気がするし…。
あんまり見られると授業に集中できないよ。
クラスの皆の心の声
(((え、神崎君あんなに綺麗な顔してたの????なんで今まであんなに地味な感じだったの????え、可愛すぎん??)))
↑あまりの衝撃にガン見
うーん、わかんないなー。気になるよー。
ボクなんか見てなにが楽しいんだ?
うーん、、、、、、、
結局クラスのみんなからの視線がいたくて全然集中できずに、全部の授業が終わりました。とほほ(;´д`)
─▪─
そして下校時刻。
「よーっし、ハルト、天海、帰ろうぜー。」
「ああ。」
「…ハッ!う、うん!」
「お?どした?なんかあったかー?」
「うん、なんかすごい見られてる気が…。
なんでだろ。ケン、ようくん、なんでかわかる?」
「んー、ハルトが可愛いから?」
「ん、八代に同意だ。」
「えぇっ!?ボクは可愛くないよ!?」
ガタッガタタッ
「「「そんなことないよ(ぞ)!!!」」」
「えっ!?」
「…らしいぜ?」
「らしいな。」
「え、は?な、どうしたの!?」
「えと、神崎君は可愛いよ!」
「「「ウンウン!!」」」
「えぇっ!?
え、ほんとに、どうしたの、みんな!?」
キューン…
(((か、かわいい…。)))
「ええー!?ちょ、顔真っ赤!
け、ケン、助けて、みんながおかしいよ!」
「くっ、あっはははは!!」
「ちょ、ケン!?」
「はる。」
「なに?」
「お前に自覚はないかもしれないが、はるはかわいらしい顔をしているぞ?」
「ようくんまで!?
ほんとになにがあったの!?」
「はる。お前、昔に同級生とかから男女とかってよく言われていたよな?
お前はそう言われるのは顔が気持ち悪いっていう意味だと思っていたみたいだが、それ、はるの顔が女みたい、っていう意味なんだ。
つまり、はるは可愛いってことだ。
あいつらははるが可愛くて、気恥ずかしくて、いじっていたんだ。所謂好きな子をいじめたくなる現象、だな。」
「えぇっ、そうだったの!?
じゃあボクは、気持ち悪くないの?」
「ああ、もちろんだ。」
「そうそうー。ハルトは可愛いんだぜー?
なのに自覚ないから、今日何人虜になったことやら(笑)」
「そうだったんだ…。」
可愛いっていうのはいまいちわからないけど、ボクは嫌われてはいないみたい。
「良かった、嬉しいな。」
「「「ッ!、?!??!!///////」」」
?
みんな、また顔が赤くなってる。
「体調悪いのかな?
みんな、体には気をつけてね?」
「「「はいっ!!!」」」
「ふふっ、面白いなぁ。
じゃあみんな、また明日。」
「じゃなー。」
「「「バイバイ、神崎君!!!」」」
「え、おれは!?」
「八代はどーでもいい。」
「ひどいっ!」
「「「八代、ズルいなあ…。
神崎君と天海君に囲まれて。」」」
そのあと、教室では多くのため息と、多くの赤面した顔があったという…。
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