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「陽翔はアイドル好きなんでしょ?
陽翔は顔も可愛いし、優しい良い子だからきっとモテちゃうわねぇ。
というわけで、応募しといたわよ♡」
…ということらしい。
おかしくない!?
いや、確かにアイドルは好きだよ、大好きですよ?でもそうじゃなくて、ボクは見る専なんだよぉ!!
それに、お母さんはボクのこと可愛いって言ってくれるけど、それは親の贔屓目なんだよなぁ…。
しかもしかも、そのオーディションっていうのが、今めちゃくちゃ話題の、トップアイドル・ヤマトの相棒を決めるオーディションだったんだ!
ボクはヤマトが大好きで、最推しなんです、だからむちゃくちゃ恐れ多すぎるよ…。
もちろん、お母さんに申し立てしたんだ、そしたら…
「なんでそんなこと言うの?
陽翔ならできるわよ。
親の贔屓目って言うけどね、陽翔は本当に可愛いのよ?
それにアイドルになっちゃえば陽翔が好きなアイドルにも会えるでしょう?」
「そうは言うけどね、お母さん。お母さんが応募したオーディションはボクが一番好きなアイドルの相棒を募集してるオーディションなんだよ!?」
「あら、なら良いじゃない。」
「良くないよ、お母さん!
ヤマト様の相棒とか、ボクには恐れ多すぎて…。お父さんもお兄ちゃんもなんとか言ってよ!」
「うーん、お父さんは良いと思うぞ?
ちょっと心配ではあるが…。
陽翔、お前にはあのヤマト?とかいうアイドルと同じか、それ以上の魅力があるんだからな。」
「そうそう、陽翔にはそれだけの魅力があるんだからそれを世界に知らしめたら良いじゃん。まあ、ちょっと心配だけど。」
「ちょっと!?」
「ほら、翔くんも裕翔もこう言ってるんだし、頑張ってみたらどう?」
「えー…。でも…。」
「でもじゃないの!
ほらほら、いろいろ準備しなきゃ!」
「…」
とまあ、こんな感じでオーディション受けることになりまして…。
まあ、ボクなんかが受かるわけないんだし、やれるだけやってみようと思う。
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