学校

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「てかハルト。そのまんまでオーディション出んのか?」 「ん?そのまんまって?」 「そのなッがい髪とメガネ! そのまんまだと受からねぇんじゃね?」 「( ゚д゚)ハッ!!ほんとだ! こんなヲタク感満載の格好だったら即落ちだよ!!」 「俺はそのままでいいと思うが。」 「そりゃ、ようくんは見慣れてるからあれかもだけど、普通の人から見たらただのキモいヲタクだよ!」 「いや、そこまで卑屈にならんでも。」 「いいや!なんとかしなきゃ! …でもどうしよう…?ボク、オシャレになれる自信ないや…。」 「だーいじょーぶ!おれと天海がハルトを全力でプロデュースしてやるよ!な、天海!」 「ああ。」 「ほんと!?ありがとう、ふたりとも!」 「いえいえー!」 「当然のことだ。」 「よっし、じゃあ、いつ行くよ?」 「うーん、ボクはいつでも大丈夫だけど。」 「そっか、天海は?」 「俺も大丈夫だ。」 「うーん、、、よし。今日行くか!」 「うん……ってぇえ!?今日!? いやいやいやいや、書類審査の合格通知まだだし、早くない!?」 「いやいや、別に早くないだろ。 それに、ハルトは絶対受かるって。」 「だからなんでそんな自信満々なの!」 「てかオーディション関係なく、いー加減その頭なんとかしろよ。」 「無視!?しかもその頭ってなんだよ!」 「お前、髪の毛まともに手入れしてないだろ。艶もないし、跳ねてる。」 「うっ…、っでも、みんなボクの顔見て、気持ち悪くなっちゃう…。」 「そんなことにはならねーって!大丈夫! だから、今日美容室行って、綺麗にしてもらおうぜ!」 「えー、、、ようくん…。」 「俺は八代に賛成だ。はるには綺麗でいてほしい。」 「……。はあ、わかったよ。 行けばいいんでしよ、行けば。」 「おうっ、わかってくれればいいんだぜ!」 「誰だよ。」 「おれだよ。」 「うん、知ってる。」 「え」 「え」 …ということで、放課後、ケンに連れられて、ボク達一行は美容室に行くことになったのでした。メデタシメデタシ。
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