変身!!

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変身!!

半ば強引に美容室に連れてこられましたどうも陽翔です。(*´・ω・`)b …ボク今までこんなオシャンティーなところに行ったことなんかないからさぁ…。 むっっちゃくちゃ緊張してるんだよねぇ…。 今までお母さんに切ってもらってたというかその必要が無かったというか。 どっちにしろボクみたいなキモヲタなんかがあんなオシャレなとこに行っちゃダメだよ! 「っ!ケン!やっぱボク行くのやめ「はいはい黙って着いておいでねー。」…はい。」 さっきからこんな調子。 「お前らさっきからそれ好きなのか?」 「好きじゃないよ、ケンが無理やりつれてくのー!!」 「ハルトのためだろ!?」 「そうだけどー!」 「はる、大丈夫、はるになんかしたら俺が八代をシメる。」 「ちょいちょい、なんか不穏なんだけど!」 「そっか、じゃあいっか。」 「いやいやいやいや、よくねーよ!?」 うーん、不安だったけどようくんがあそこまで言うならいいのかな? それに、ヤマト様にこんなTHE・キモヲタ☆的な格好見せられないし! お店の人たちには我慢してもらおう! 数分後。 「わ、、、むっちゃオシャレ…。」 「ハルト、はやく来いって!」 「う、うん。」 ふぁー、、、 むちゃくちゃオシャレなんですけど…。 あちこちキラキラしてるし、店員さんもお客さんも、みんなキレー…。 え、ほんとにボクみたいなのが入ってもいいの!? 「ヤスさーん!来ましたよ!」 「おっ、ケンよく来たな! 今日は友達の散髪だったか?どの子だよ?」 「こいつっす!」 「ぅわっ!急に押さないでよ! あ、か、神崎陽翔、です…。」 「ハルトをとびきりキレイにしてくれっす!」 「おー、ちょっと失礼するなー。」 「わ、え、?」 「ッ!? …ほー。綺麗な顔してるな。 わかった、神崎クン、こっちへどーぞ。」 「よ、よろしくお願いします。」 びっっっくりしたぁ…。 急に顔覗き込まれるなんて…。 まあ仕方ないよね、どんな風に切るかイメージしなきゃだもん。 でもヤスさん?は綺麗な顔って言ってたけど…目が悪いのかな? ボクはたいしてキレイな顔してないし。 「どんな感じで切るかとか決まってるか?」 「へ、あ、いえ、ボクそういうのはよくわからなくて。」 「そうか。 ケン、オレが思うように切っていいのか?」 「はい、ヤスさんにお任せします!」 「りょーかい。」 そしてヤスさんはボクの髪を切り始めた。 凄く真剣な顔してる。 真面目な人なんだなあ…。 ボクはというと、あんまり自分の顔を見たくなかったから目線だけ下を向いてました。テヘ そして数十分後。 「よしっ、できたぞ。上出来だな。 神崎クン、鏡を見てごらん。」 「は、はい。」 ヤスさんに言われて恐る恐る顔を上げると。 久しぶりにボクと対面しました。 いやー、今まで自分の顔は出来るだけ見ないようにしてたからさ。 「っ!」 「どうだ、気に入ってくれたか?」 「はい、でも、ボクには似合わないかと…。」 「…神崎クン、今日初めて会ったオレが言うのもおかしい話だが、君はもっと自信を持った方がいい。」 「へ?」 「さっき髪を切ってて思ったが、君は下を向きすぎだ。 自分に自信がないんだろう? ほら、鏡を見てごらん。 そして、自分を見つめてみて。」 「…自分を、見つめる…。」 「君には綺麗な容姿に見えないかもしれない。だが、君は綺麗だよ。 少しだけ、胸を張ってみて、凛々しくないかい? 人は、自信を持てば強くなるし、美しくなる。たとえ、どんな容姿をしていようと。 その、自信を持つために、ここに来てくれたんだろう?なら自分に自信を持って。 神崎クンはとても魅力ある、綺麗な人だ。」 「っ!」 ボクが、キレイ…? そんなこと、ないよ…。 ボクは、女みたいな顔をしてて、気持ち悪くて、それで、 「ほら、まただ。 大丈夫、今はまだ難しいかもしれないが、いつか自信を持てる日が来る。 ケンやもう1人の友達クンも、君をちゃんと見てくれてる。気持ち悪いとか、一言も言われてないだろう?それがその証拠。 君は気持ち悪くなんかない。 過去に何か言われたなら少しずつ、忘れたらいい。 前を向いて、自分を見つめて、自信を持ってみて。君は美しいよ。」 「…。」 前を、向く…。 そう、かも。 ボク、今まで前を向いてなかったや。 それで、自信を無くして、卑屈になっていって…。 …自信を持つ。 ちょっとずつ、頑張ってみよう。 「あの、ありがとうございます。 ボク、少しだけ、自信持てるように、なりました。」 「おう、ならいいんだ。」ニカッ 「おーい、もう終わったのかー?」 「あぁ、ケンとー…名前なに?」 「天海です。」 「天海クン、こっち来て、どう?」 「おーっ!!ハルト、むっちゃ似合ってるぜ!」 「はる、綺麗だぞ。」 「あ、ありがとう//」
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