四 鷺娘

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「うるさい。歩け」 「でもさ。笙明様。まだこっち見てるよ」 「一人だものな」  篠と龍牙の皮肉も風の如く。馬上の笙明は道の先を見つめていた。 朝ぼらけの草の道。笙明は黙って前だけを向いていた。 第四話完 第五話『四十九番目』へ
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