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生きるということ
赤い目がぎょろりとこちらを見つめる。骸骨騎士の持っている剣は、血の赤色をしていた。ガガガガガ、うなり声を聞く。
ほんのちょびっとの時間だった。でも、それは俺を大きく救ってくれたんだ。死ぬのがやだから、生きるんじゃない。義務だから、勇者をやるんじゃない。
剣を抜く。
怖いのは変わらない。でも、俺はラフィから、勇気をもらったんだ。もうお前に負けることはないだろう。お前には、心がない。勇気がない。そして、命すら、ない。
骸骨騎士を、正面からぐっと睨み返した。
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