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ぎょろりと赤いめが、こちらをにらむ。はあ、はあ、はあ。
息が震える。冷たい汗が頭をおかしていく。おれは生きるのに必死だった。
鍛えてきたスキルが何で使えない!なんで!殺されてしまう。ラフィの命を奪った、あの骸骨騎士に、、、。
骸骨騎士の持つ大剣が赤く光った。血のような赤だった。重い大剣を振り切り、真っ赤の衝撃波を放つ。それは、血の赤だった。多くの命を奪ってきたんだ。殺された人たちの血の色だ。おれはその一撃を受けきれなかった。
急所は衝撃波をさばいて避けたが、大きく肩をえぐられた。血を吐いた。床にこびりついた真っ赤な血。現実の痛みが走った。ファンタジーには程遠い、現実の痛みが。
「ガガガガガガ」骸骨騎士が高くうなった。大剣が血の色に光る。何とか立ち上がる。死にたくない。
骸骨騎士がこちらへ向かってきた。、、、やる気だ。「ガガガガガガ」とうなる。もう、やけだ。「あああああああああーーー!」
死ぬくらい大声で叫ぶ。肩から血が噴き出す。
骸骨騎士とおれの剣が激しくぶつかり合った。しかし、骸骨騎士の赤い剣は
、先ほどの一撃とは比べ物にならないパワーだった。おれは剣撃をそらすことができなかった。まともに剣撃が、自分の剣にに食い込む。その衝撃で、剣を持っていた腕が逆脇へとそれる。
骸骨騎士はそのすきを逃さなかった。自らの持つ大剣を大きく振りかぶり、てうすとなったおれの横サイドを断った。その衝撃で、俺は壁にたたきつけられる。脇腹から腹部にかけて切られていた。血がどくどく流れていく。痛い、痛い。骸骨騎士がゆっくりとこちらに近づいてくる。
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