ラフィ

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、、、ん? ゆっくりと、目を開ける。なんで、なんで生きているんだ?目の前には、おれを断ち切るすんでのポーズのまま、動かない骸骨騎士がいた。かなりびくっとした。 怖くなってその場を離れる、、、。傷が、ほとんど癒えている。意味が分からなかった。到底理解不能の状況だった。 そのまま固まっていると、だれかが梯子と反対側、階段を下りてくるのがわかった。それも駆け足気味でだ。恐怖が身体中に走る。おれは剣のつかに手を当てた。 、、、声が聞こえた。懐かしい声だった。その声は、この世界で初めて、俺の味方をしてくれた、あの子の声に似ていた。 こっちに近づいてくる。駆け足で。顔はよく見えないが、紫のポニーテールで縛った髪がみえた。 俺に気づく、そして、手を振る。敵じゃない。知り合いか?まさか。どこかで会ったことがあったろうか。明かりに照らされ、顔が見える。俺は目を見開いた。 「危なかったんだよ。ホントに、間に合って何よりだった。」 彼女はそう言ってニコニコ笑う。 信じられなかった。あまりのことに頭が追い付いていかない。 「黙っちゃって。久しぶりなんだから。返事くらいしてよ。私も来るの大変だったんだよ。」 見間違うはずもない。正真正銘、あのラフィだった。おれは、その場で泣き崩れた。その間、ラフィは、そんな俺を、ギュッとして、ずっとそばにいてくれたんだ。冷え切った心が、張り詰めた心が、瞬く間に溶けて行って、優しい温かさに包まれた。ああ、いつぶりだろう。人をあったかいってかんじるのは、、、。いろんなものがあふれて、俺はしばらく泣き止むことができなかった。
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