ラフィ

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「、、、私ね、天童君に大事なこと言えてなかった。」 これが、ラフィとの最後の会話になるのか。そう思うと胸が張り裂けそうになった。 「ふたつあってね、最後に聞いてほしいんだ。まず一つ目、幸せになってほしい。人生を卑下しないで。天童くんが幸せなら、私も幸せだから。」 「うん。」俺は強くうなずいた。涙を抑えきれなかった。 「そしてもう一つ。」 骸骨騎士が、動きだそうとしている。ああ、ラフィ。離れたくない。ずっと一緒にいたい。 「天童くん。こっち向いて。」 「うん?」、言われるままに、ラフィのほうを見た。そして、「ちゅっ」ラフィの柔らかな唇が、俺の肌をはんだ。 「好き、だよ。天童くん。」最後のほうは薄れて、弱弱しくなっていた。 消えゆくラフィに、おれは、力強く、言った。 「俺もラフィのこと、好きだ。ずっと忘れないから。どこにいたって、絶対に。」 ラフィは、優しい笑みを浮かべながら、、、そっと、俺の前から姿を消した。 「ガガガガガガ」骸骨騎士が、うなった。
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