プロローグ

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プロローグ

 空の上で神龍(しんりゅう)が鳴いている。    神龍の声は、低く長く続く声は、泣いているようで、サクは城下町の上空を飛ぶ神龍を見上げた。    神龍の瞳は深い湖の水のように美しい青色。  その声は悲鳴のようで、心が苦しくなる。  「神龍、君は苦しいの?」  呼びかけたら僕を見たような気がした。  その青色に一瞬自分が映ったような気がした。
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