だだだらだ

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だだだらだ

落雷ほど美しい()()を わたしは知らない だだん だだだらだ だん ()り、打ち、鳴き 壊し、叩き、響く 一切の躊躇無く 突き下ろすいかづちに 慈悲はありやなしや 広大な宵の空を やすやす駈ける放蕩の神 鳴らし、回せ、穿(うが)て だだん だだだらだ だん 燃える木々の痛み 焦げた虫の旅立ち 引き裂かれた雲たちが 零し始めた(たき)のあめ だだん だだだらだ だん だだん だだだらだ だん だだん だだだ…… やがて(りょう)静寂(しじま)に 一寸先をゆく 蝸牛(かたつむり)の背
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