始まり

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私がぼーっと誠と涼太を眺めていると その視線に気付いた誠は自分の後ろを 振り返ってもう一度私の方を見て何を 考えているのか分からない微笑みを私に 向けた ちなみに私の名前は浜辺玲 身長体重共に平均的で趣味は読書、 勉強は人並み以上には出来るが 人と関わるのが苦手だ そして私は人の心がたまに読める 読みたい時に読めるのではなく勝手に 頭の中に意識が入ってくるのだ 私が人と関わりたくなくなったのは この能力が原因であるのかもしれない 元々人見知りであったことかもしれないが 人は人生において自分のキャパシティを 超える衝撃的な出来事が起こると記憶が 曖昧になるらしい 私も何故かは覚えていないが父がいない 母にはいない父の話題など怖くて触れられ ないし、母からは昔の記憶や心が読めない のだ きっと時間が経てば思い出すだろうと思って 生活する他ない
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