蛇に睨まれたケロ子

ケロ子、３０歳課長

本城 aile 雅（ホンジョウ エル ミヤビ）

これが私の本名。
エルはミドルネーム、フランス語で『翼』という意味らしい。
当たり前だけど、私は飛べないタダの豚さ。

３０歳、未婚、彼氏なし。
彼氏なし、とか胸張って言うと寂しくなっちゃうお年頃。
ここで強調して言っておきたいのは、処女ではない。一応。

男性とお付き合いしたことはある、３回もだ。ハハハ。

一人目は、須藤信一（スドウ　シンイチ）くん。高校にまだ通ってた時、若さゆえなのか、ものすっごくエッチばかりしたがって気持ち悪くてお別れした。

二人目は、伏見浩司（フシミ　コウジ）さん。専門学校の時付き合わされた合コンでお知り合い。若さの性欲ガツガツっぷりに懲り懲りしたので落ちついた紳士的な人を選んだんだけど、『キンタマを蹴って欲しい』とかいう特殊な性癖の持ち主で、怖くて速攻で逃走した。

三人目は、宮本京太郎（ミヤモト　キョウタロウ）くん、前の会社の同僚美容師。２６歳にして、ようやくセックスという行為に及ぶことが出来たのだけれど、モノが入っているのかどうか、わからないくらい感覚がなく痛くもなかった。初めての時に出るはずの血もなかった。当然、気持ち良くもなかった。自然と2回目を避けるように距離を置き始め、気づけば浮気されていた。いや、浮気相手は私の方だったのかもしれない。言ってみれば自業自得とも言う。大して傷つきもしなかった。

母親は日本人、父親がフランス人。

フランス人ハーフとか言う私は、純日本の人より骨の窪みが深く、身長も172センチある。どこそこデカイ。わりとコンプレックスだ。

推測すると、自分のアソコのサイズも、身長に負けず劣らずビックサイズなんじゃないかと、人には聞けず言えずのコンプレックを密かに抱いている。

もちろん、こんなこと誰にも聞けやしないし、趣味の愚痴ブログにだって書けやしない。内密に願いたい。

その反動なのかなんなのか、三人目の宮本くんと別れてから好みの男性のタイプがガラリと変わってしまった。

ズバリ、イチモツサイズが大きそうなゴリマッチョ！！

『大〜きな イチモツを ください〜♪』

ドウェイン副社長がまさにソレなんですよっ！ちょー素敵！イチモツは見たことないけど！

イカつい顔して、ごっつい筋肉付けたデカイ身体してるくせに、笑うと本当に可愛いの♡　

あのギャップ。もう神の域！ 　眼福眼福！