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その時、従業員専用と書かれた扉が開き佐伯が戻って来た。
『ありました。これです。』
佐伯は結城に宅急便で送った送り主と送る相手の住所と名前の書いてある紙を結城に渡し、その紙を渡された結城はその紙を見て
『なるほど………偶然じゃなさそうだな。この人物も仲間かもね。』
敬子もその紙を見て
『えっ?この人って………』
結城はポケットからスマホを出して
『明日、速攻で東京に戻ろう。大門に頼みたい事が出来た。もしもし大門か、大至急調べてほしい事がある。今すぐに………』
《了解です。大至急………を調べればいいんですね。》
………………
次の日のお昼近く、東京羽田空港近くのホテル
結城は鞄に写真を仕舞いながら
『そうですか、ありがとうございます。』
結城と敬子は東京に戻り羽田空港近くのホテルとホテルのバーに行き足取りを調べたのだが、ホテルのフロントの男性とホテルのバーのマスターの証言は小松田は間違いなく羽田空港近くのホテルとホテルのバーに寄ったとの証言をした。
敬子は結城を心配して
『純君、ななつ星の車掌さんと由布院のホテルのフロントチーフとお土産屋さんの店長さんの証言と、羽田空港近くのホテルのフロントの証言とホテルのバーのマスターの証言何とかなりそうなの?』
結城はななつ星で派手な格好をしている小松田の写真を見ながら
『ちょっと厳しいかも………』
敬子は結城が見ているななつ星で派手な格好をしている小松田の写真を結城の手から取って、敬子は自分の手で持ちながらその写真を見て
『周りの人達の証言もそうだし、何よりこの写真が証拠写真になっちゃってるんだもんね〜。』
結城は敬子が手に持っている写真を見ながら
『この写真のカラクリを解明しないと無理だろうな〜………』
不安になってる結城の表情を見て敬子は笑顔で
『大丈夫だよ。何とかなるって。太海に帰ろうよ。胃は大丈夫なの?』
結城は敬子の笑顔を見て
『胃はまだ大丈夫だよ。心配してくれてありがとう。太海に帰ろう。帰って華蓮を迎えに行かないとな。帰りたくないって華蓮はぐずるぞ〜。』
敬子は結城の話しに笑って
『多分、お母さんもまだ華蓮ちゃんと居たいって言って駄々こねるよ〜。』
結城と敬子は羽田空港近くのホテルを出てタクシーで東京駅に向い、東京駅から特急ビューわかしお号に乗車して安房鴨川駅に向った。
………………
安房鴨川駅改札口
結城は両腕を真上に上げて伸びをし
『んん〜………やっと帰って来れた〜。』
敬子は結城の行動に笑いながら
『やっと帰って来れたね〜。佳純さんが迎えに来てくれるみたいだよ。』
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