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『お帰りなさ〜い。お疲れ様〜。』
中瀬が駅裏のイオン側と改札口方面に行き来出きる青色の歩道橋の階段を降りて改札口まで来た。
敬子は笑顔で中瀬に
『迎えに来てくれてありがとう。』
中瀬は敬子が持ってる荷物を持てるだけ預かり
『駅周辺混んでるから車は駅裏のイオンの駐車場に止めてあるから、そこまで歩くよ。』
結城は中瀬の顔を見て
『中瀬さんの顔をみたら鴨川市に帰って来たんだなって実感が湧くよ。』
中瀬は笑顔で
『ホント?そう言ってくれて嬉しい。』
結城も笑顔で
『外房線から内房線に直ぐに乗れない時間帯があるから、迎えに来てくれて助かったよ。中瀬さんにお土産もあるから。しかし大分県は遠かった〜。鴨川市から羽田空港までが遠いよ。』
中瀬は結城のお土産と言う言葉に笑顔で
『お土産もあるの?ありがとう。』
敬子は笑いながら
『本当に遠かったよね〜。向こうでは色々バタバタだったし、お土産を選ぶ時間が少なかったから適当に選んで来たよ。』
中瀬はにっこり笑って
『そう言うのって気持ちだよ〜。気持ちがこもっていればいいんだよ。』
結城は笑って
『お土産を選ぶ時間がなくて適当に選んでるんだから気持ちってほとんど入ってないぞ。だから期待はしない様に。期待したらガッカリするぞ。』
中瀬は結城の言葉に笑ってしまい
『それじゃ言い方変えるね。忙しいのに、それでもお土産を買って来てくれた事に感謝だよ。』
三人は駅裏に行き来出来る歩道橋からイオンに向かい、駐車場からそのまま敬子の実家に華蓮を迎えに行ってから太海の居酒屋大将に帰宅した。
……………
プルルルプルルルプルルル………
夕方、結城のスマホが鳴った。
『もしもし結城です。』
《もしもし大門です。先輩に頼まれた物が用意出来ました。》
『ホント?それじゃさ、今からそっちに行くけど大丈夫か?』
《大丈夫ですよ。で、何をやろうとしてるんですか?》
『そっちに行ってから教えるよ。今の状態だとまだ逮捕出来ないからさ。外堀から埋めてく。今から行くから頼むね。』
《了解です。お待ちしてますね。》
結城はスマホを切り立ち上がり鞄を持ち敬子に
『今から大門のところに行って来る。』
敬子は結城の疲労を心配し
『帰って来たばかりなんだから明日の朝でいいじゃん………』
結城は部屋の出入口付近で敬子を見ながら
『大至急、大門に頼みたい事があるからさ。それに時間がかかる可能性もあるから、早めに持って行きたいんだ。』
敬子は結城の手を握り心配そうな表情で
『体、絶対に無理ちゃ駄目だからね。』
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