ななつ星での写真

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次の日の朝 結城は顔を洗い店舗に入り椅子に座った。 今日中に大門の方は答えが出るかな……… その後に野間口も店舗に入って来て結城に声を掛けた。 『おはよう。昨日は眠れたのか?』 結城は野間口の方を見て 『おはよう。何とか眠れたよ。』 野間口は厨房に入りホットコーヒーを二つ淹れて、一つは結城の前に置きもう一つは自分で飲みながら 『まぁ、飲めよ。』 結城はホットコーヒーの入ってるティーカップを手に取り 『ありがとう。いただきます。』 野間口は結城の座って居る対面の椅子に座り 『今日はどうするんだ?』 結城はホットコーヒーを飲みながら 『稼頭央君から連絡あったから、次は大門の連絡待ってから鉄壁のアリバイを崩さないとさ。ただ、写真以外で鉄壁のアリバイを崩す方法を考えるだけなんだけどね。その時はどこから攻めようかな〜。あ〜、ホットコーヒーが美味い。』 野間口はホットコーヒーを飲みながら 『完全な鉄壁ってないからな。鉄壁の壁でもどこかに必ず壁が薄い場所はあるはずだよ。焦りは禁物だ。』 結城は笑って 『そうだよな。お前の言う通りだよ。鉄壁の壁のどこかにある薄い壁を探さないとな。』 『おはよう。』 その時、敬子が華蓮を連れて店舗に入ってきた。 結城は敬子を見て 『おはよう。華蓮もおはよう、昨日は眠れたか~?』 『パ~パパ~パ〜。』 結城は敬子から華蓮を預かり抱っこすると華蓮は笑顔でこたえた。敬子は結城の横に座り結城に 『昨日はぐっすり眠れたみたいだね。』 結城は笑って 『昨日は帰って来たばかりだし疲れてたみたいでさ。』 野間口は厨房に入り、ホットコーヒーを淹れて直ぐに厨房から出て来て敬子の前に置きにっこり笑って 『よかったら飲んでよ。』 敬子は野間口を見て笑顔で 『ありがとう。で………純君、今日は待つだけなら安房鴨川駅近くのベイシアに付き合ってよ。』 敬子は笑顔で結城に言うと、結城は敬子の言葉に 『お、俺、連絡待ち………』 『おはよう、お敬達ベイシアに行くの~?私も行く~。』 『おはよう、敬子〜それ私も一緒に行きたいな〜。』 小百合と佳奈枝が店舗に入って来て、結城の言葉を遮り敬子は 『もちろん一緒に行こうよ。そんな訳で純君運転よろしく。』 結城はもう一度 『いや、俺〜、連絡待ち………』 敬子は笑顔でもう一度 『もう一度言うけど、純君 運転よろしくね。って、返事は?』 結城は敬子の笑顔の裏の顔が見えた気がして恐怖を感じ 『は、はい………敬子の笑顔の裏の顔が怖い………』 敬子はまたまた笑顔で 『何か言ったかしら~。いつもの笑顔よ~。』 野間口は小声で 『結城家の家の中を垣間見た気がする………』 野間口の言葉にその周りに居た美和子と佳奈枝と小百合と中瀬は頷いていた………
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