鉄壁のアリバイ

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結城は動画を暫く見てると、女将が釣った大物の魚を釣り上げて笑顔でカメラに釣った大物の魚を見せてる画面で 『ん?なんだ?』 野間口が結城の横から 『どうした?何かおかしな事でもあったか?』 結城は画面を指をさして 『ここなんだけど………』 結城はその動画を見ながら 『よく見なきゃわからないけど、これ小松田さんの船だよね。ここに居るのが小松田さんかな?』 野間口もその動画を見ながら 『よく見なきゃわからないけど、これが小松田さんなら横に居るのか例の男か?………って、こんなところで何をやってるんだ?』 結城は動画をスロー再生にして確認すると 『スロー再生でも確認出来ないな………一時停止にしてみようか………一時停止やっても確認出来ないな。』 敬子も結城の真横からその動画を見て 『斉藤さんに頼んで借りようよ。この画像を大門君にアップにしてもらう事は出来るんでしょ。』 結城は画面を見ながら 『ただ、アップにしたとして………何をやってるのかわかればいいけどな。』 敬子は結城を見ながら 『確認だけでもしようよ。やるだけやってみようよ。時間がないなら色々試してみようよ。』 結城は画面を見た後に敬子を見て 『最後の足掻きはまだ早い。わかった、色々試してみようか。』 敬子はにっこり笑って 『そうだよ。色々試してみようよ。慌てちゃ駄目だよ。』 斉藤は結城達の言葉に 『ど、どうかしたんですか?』 結城は斉藤に 『この動画を撮影した日付っていつですか?』 斉藤は思い出しながら 『確か4月17日の真夜中だったと思います。時間帯は18日になってたのかな………』 結城は頭を下げて 『すみません、この動画をコピーして自分達に頂けないでしょうか?』 道端屋の女将は 『どうしたんですか?また事件でも?』 結城は道端屋の女将に 『今、ある事件を追いかけてまして。この画像の中にもしかしたら証拠になる動画が入って可能性がありまして。』 斉藤はにっこり笑って 『わかりました。これが証拠になるならコピーして持って行って下さい。』 結城は斉藤の言葉に安心し 『ありがとうございます。それではコピーさせて頂きます………そうと決まればまた飲むぞ。』 結城は日本酒が入ってるワンカップを開けて飲み、野間口も缶ビールを開けて飲みながら 『よし、俺も飲むぞ。』 斉藤も缶の焼酎を開けて 『自分も飲みます。』 道端屋の女将は結城が使ってる竿を見て 『結城さん、竿が引いてます。』 野間口も道端屋の女将の言葉に結城が使ってる竿を見て 『結城、魚が来てるぞ来てるぞっ!!』 結城は慌てて日本酒が入ってるワンカップを置き 『って、引きが凄いっ!!結構デカイぞっ!!』
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