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結城は葉月を見て
『そしたらちょうど北村さんと五条さんの妻の梅子さんと出掛け、帰りに北村さんが帰宅途中に太海駅で待ち伏せし、北村さんが太海駅の改札口を抜けて、太海駅入口の坂道で北村さんを襲い連れ去ったんですね。』
葉月はうつむきながら頷き
『はい、おっしゃる通りです。』
結城は景色を見ながら
『金を鴨川潮騒高校の鞄を指定して、金の受け渡し場所を道の駅 保田小学校のあのベンチにしたのは、鴨川潮騒高校のスクールバスも止まる場所だから鞄を置いても自然と考えた。』
葉月は結城の話しをうつむきながら聞いていた。
結城は景色を見ながら
『葉月さんも鴨川潮騒高校の鞄を準備をして白いワゴン車で金の受け渡し場所に行き、金の入った鴨川潮騒高校の鞄と自分達が用意した何も入ってない鴨川潮騒高校の鞄を取り替えて金の入った鴨川潮騒高校の鞄を持ち帰った。ただ、途中で信号無視で検挙された事が計算外でしたね。私にとってはあなた方が犯人だと確実に気がついたきっかけでした。』
葉月もまた景色を見ながら
『焦りが出てたのでしょう。信号無視をしてしまいました。』
結城も葉月と一緒に景色を見ながら
『それでは城山公園の駐車場にあるトイレに仕掛けた時限爆弾は誰が作って仕掛けたんですか?』
葉月は結城を見て
『秋吉君にサイトで調べて爆弾を作って私が仕掛けました。』
バンッッッ………!!
その瞬間、城山公園の館山城前の広場に銃声が響き渡った。
結城は銃声が聞こえた方に振り向くと男が猟銃を持ち、銃口をこっちに向けながら結城達に叫んできた。
『葉月と睦月をこっちによこせッッッ!!』
葉月も銃声が聞こえた方を向くと
『あ、秋吉君………』
猟銃を持ち、こっちに銃口を向けてる葉月と睦月の幼馴染で五条の秘書だった秋吉 修二だった。
バンッッッ………!!
秋吉はもう一発猟銃をぶっ放し
『もう一度言う。葉月と睦月を解放しろッッッ!!』
結城は急遽大門と植松に
『大門!!植松!!俺が秋吉を引きつけるから大至急お客を安全な場所に逃がせっ!!』
大門は慌てて
『了解です!!』
結城は秋吉が居る方向を見ながら』
『秋吉さん、止めましょう………しかしなぜここが?』
秋吉は結城達に銃口を向け
『葉月と睦月に連絡しても連絡がつかないし、館山城で途方にくれてたら偶然にもお前らがここに来たから家に猟銃を取りに行って来たぜ。』
葉月は秋吉に
『秋吉君、もう止めよう。』
秋吉は猟銃をこっちに向けながら葉月の言葉が信じられず
『な、なぜだ?なぜそんな事を言うんだ!?』
葉月は涙を流しながら秋吉に
『もう終わったの。秋吉君、私の為にごめんね………』
秋吉は葉月の言葉に涙が出て
『な、なぜなんだ。俺は葉月にずっと片想いだった。だから葉月を泣かせた五条と石松を許せなかった………』
葉月は泣きながら
『秋吉君………』
秋吉は泣きながら膝から崩れ
『葉月、ずっとずっと好きだ………ごめん………』
そう言うと秋吉は猟銃を自分のこめかみに向け………
その瞬間結城は慌てて
『や、止めろ〜〜〜ッッッ!!』
バンッッッ………!!
館山城の前の広場に銃声が響いた………
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