胃潰瘍で入院した時

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入院初日の月曜日 結城は点滴をやりながらベットの上に居た。 『まさか入院になるとは思わなかった。あの後に上司の渡瀬さんに相談したらゆっくり治せって言ってくれたし。』 敬子はベットの横の椅子に座って 『暫くゆっくりしなよ。休んだ日にち分は今まで貯めた有給休暇を使ってくれるって話しならよかったじゃん。』 結城は敬子を心配し 『そう言えば敬子、今日は会社は大丈夫なの?』 敬子は笑って 『午前中休んで午後から行く事になってる。』 結城は申し訳なさそうな表情で敬子に 『俺の為に悪いね。』 敬子はにっこり笑って 『大丈夫だから気にしなくていいよ。今まで頑張ってきたんだから神様が休養しなさいって言ってるんだよ。』 結城は笑って 『それじゃ暫くゆっくりしようかな。』 敬子は結城の言葉に 『ゆっくりしなきゃ駄目なんだよ。暫く飲物は水と食べる物はお粥って言ってたよね。』 結城は溜め息を吐き 『暫くは毎日腹が減ってるだろうな。』 敬子は結城の入院中の予定が書いてある予定表を見て 『さっき看護師さんからの説明で、明後日に内視鏡で胃の中の潰瘍を治すって言ってたよね。』 結城は 『口から入れて胃の中を治すんだよな。今の技術は凄いな。何だか苦しそうな気が。』 敬子は笑って 『胃潰瘍を治す為だからね。そろそろ会社行くよ。仕事終わったらまた来るから。』 敬子はそう言ったあと鞄を持ち立ち上がり、結城は敬子の言葉に心配して 『遅くなるから来なくていいよ。』 敬子はにっこり笑って 『嫌だ。純君が寂しいだろうから会社終わったら来るからね。私も純君の顔を見ないと寂しいし。それじゃ行って来ま~す。』 敬子はそう言って結城の入院してる病室を出た。 敬子が病室から会社に向かったあと結城はベットに寝て 『コーヒーも飲めないし、さて今から何をやろうかな。』 結城は起き上がりサンダルを履き点滴をやりながらナースステーションに行った。 結城はナースステーションにいる看護師に 『あの、すみません。』 看護師は結城の側に来て 『結城さんでしたよね。何でしょう?』 結城は 『確か今日はやる事ないんですよね。売店に行って新聞を買ってきていいですか?』 看護師はにっこり笑って 『いいですよ。ただ、食べ物は制限がありますから買わないで下さいね。飲み物は水だけですからね。』 結城は笑って 『はい、もちろん守ります。』 結城は一階の売店に行き新聞を買って病室に戻ってきた。 結城は新聞を読みながら そう言えばこんなのんびり新聞を読んだのはいつだったかな。毎日が忙しかったから覚えてないな。たまにはいいかも。すでに腹減ってるけど………
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