胃潰瘍で入院した時

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胃に内視鏡を入れる日 朝8時、結城の入院している病室。結城は新聞を読んでいた。 『おはよう、調子はどう?これポストに入ってたよ。』 敬子が笑顔で病室に入ってくると結城は新聞をたたみ机の上に置いた時計を見て 『腹減った以外は元気だよ。って、今日は10時からなのに来るの早くないか?』 敬子はベットの横にある椅子に座り、結城の住んでるアパートのポストに入ってた物をベットの横の机の上に置いた。 『昨日の夜から食べてないんだよね。治れば好きな物を食べられるんだから。今は我慢だよ。純君と少しでも一緒に居たいから早く来た。』 結城は敬子を見て 『敬子さ、俺と一緒にダイエットするか?』 敬子は笑って 『ダイエット、遠慮しとくわ。って、純君それ女性に言うのはいけないんだからね。』 結城は溜め息を吐き 『お粥って言っても水分の方が多いんだもん。』 敬子は心配そうな表情で 『それじゃ、純君が治るまで私も純君と同じお粥を食べようかな。一人じゃ寂しいんでしょ?』 結城は敬子の言葉に驚き 『そこまでしなくても………愚痴ってごめん。ちょっとストレス溜まってたみたい。治ったらこの前の館山市のお店に付き合ってよ。』 敬子はにっこり笑って 『もちろん一緒に行こうよ。快気祝いだね。』 結城は笑いながら 『しかし、入院って退屈だな。やる事ないし、看護師さんが言ってたけど入院すると足の筋肉が落ちるのと、体力が減るから廊下を歩けって言われて歩くだけだし。』 敬子は立ち上がり机の戸棚を開けて結城が使用した下着とかが入った袋を出して 『退屈なら土日祭日は朝から来るね。これ洗濯だよね。うちで洗濯してくるから。』 結城は敬子が机の戸棚から出した袋を見て 『洗濯って申し訳ないよ。病院のコインランドリーでやるから大丈夫だって。』 敬子はにっこり笑って 『私が洗濯してくるからいいよ。お金掛かっちゃうじゃん。将来の旦那様なんだから遠慮しなくていいからね。純君はいつも私に遠慮するんだから。』 結城は申し訳なさそうに 『ごめん、ありがとう。』 敬子は鞄を開け 『そうだ、純君さ 夜寒いと思って純君のアパートからジャージの上を持ってきたから。』 『ありがとう。助かる。それ頼もうと思ってたんだ。』 結城は敬子に感謝して言うと敬子は笑顔で 『そう言ってくれてよかった。持ってきた甲斐があった。それとお金はあるの?何か支払いがあれば私に頼んでね。』 結城は机の引き出しに仕舞ってあった鞄を出して、ガスと下水道と電気の領収書をだして、次に財布からお金を出して 『お金はまだ大丈夫。それじゃ、これコンビニで払えるからお願いしていいかな。』 『もちろんいいよ。今日中にやっておくね。』 敬子はガスと下水道と電気の領収書とお金を鞄に入れた。
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