胃潰瘍で入院した時

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胃の治療で内視鏡を入れた日から一週間が経ったある金曜日。その日の夕方、結城が入院している病室 『ただいま~、今日は早く終わった。体調はどう?』 結城はイヤホンでテレビを見ていると敬子が病室に入って来た。 結城はイヤホンを耳から取り 『お帰り。お疲れ様。調子は良いよ。』 敬子はベットの横にある椅子に座り 『調子が良いならよかった。』 結城はにっこり笑って 『敬子にいい話しがあるんだけど。』 敬子もにっこり笑って 『いい話し?何だろ、聞きたいな。』 結城は笑顔で 『昼間に主治医が来てさ、来週の前半に退院出来るらしいよ。』 『そうなの?来週前半に退院ってよかったじゃん。』 敬子は結城の言葉に喜んだ。 結城は南房総の天然水を一口飲み 『ただ、退院しても暫くは食事制限があるみたいで。』 敬子は笑顔で 『食事制限は私が何とかするから心配しなくていいからね。それと退院の日は私は休んで迎えに来るから。』 結城は 『退院の日は一人で大丈夫だって。』 敬子は不満そうな表情で 『だから嫌だ。その日は休んで純君を迎えに来るから。それとも迷惑なの?』 結城は敬子の言葉に慌てて 『もちろん嬉しいよ。嬉しいけど、俺が入院してから有給休暇を使い過ぎてないかって心配してるんだよ。』 敬子はにっこり笑って 『有給休暇は大丈夫だよ。会社に居辛くなれば辞めちゃうから。その時は純君の住んでいるアパートに転がり込むからね。』 結城は敬子の言葉に笑ってしまい 『それはそれで俺は嬉しいけど。』 敬子はにっこり笑いながら 『その日は必ず迎えに来るからね。』 結城は敬子を心配して 『無理だけはしない様にね。って、遅くなるからそろそろ帰れよ。』 敬子はまたまた不満そうな表情で 『もう少しここに居る。駄目って言うなら私泣いちゃうからね。』 結城は敬子の言葉に焦り 『わかったから、もう少ししたらちゃんと帰るんだよ。この時間、鶴田病院から車で内房線の千歳駅まで40分ぐらい掛かるもんな。』 敬子はにっこり笑って結城の住んでるアパートの鍵を出して結城に見せながら 『面倒臭いって思ったら純君の住んでいるアパートに泊まるから。』 結城は敬子を心配し 『最近はちゃんと自宅に帰ってるの?』 敬子は笑って 『大丈夫だよ。純君の住んでいるアパートにはたまにしか泊まってないから。』 結城は敬子の言葉に 『それならいいんだけど。それとさっきの話しで敬子が言ってた言葉で食事制限中の食事の件、任せていいの?凄く申し訳ないんだけど。』 敬子は笑顔で、 『いいのいいの。純君が退院する日まで主治医か看護師さんに聞いておくね。』 結城は申し訳なさそうに 『ごめん、ありがとう。』 敬子はにっこり笑いながら 『私達、フィアンセでしょ。』
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