胃潰瘍で入院した時

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退院の日、朝8時結城が入院している病室 結城は朝食を食べ終え、私服に着替えた後に退院の準備を終わらせ耳にイヤホンを付けてテレビを見ていた。 『おはよう。退院出来るんだね。おめでとう。』 敬子が病室に入って来て結城を見るなり笑顔で言った。 結城は耳からイヤホンを外し 『ありがとう。って言ってもまだ退院してないんだよ。主治医が9時頃にここに来て診察を受けてからだから、多分退院は10時頃になるかも。』 敬子は笑って 『退院は出来るんだからよかったじゃん。看護師さんから食事制限中のメニューを聞いてあるから安心してね。』 結城は 『しかし日頃バタバタしてる生活だったから、今回の入院は別の意味よかったのかも。久々だよ、こんなにのんびり出来るのもさ。って、立ってないで椅子に座りなよ。』 敬子は結城の言葉に椅子に座り 『何だか嬉しくて座るの忘れてた。』 結城は敬子の言葉に笑って 『まぁ、俺も嬉しいけどね。毎日朝のニュースを見てそれから情報番組を見たり、ドラマを見たり、時代劇を見たりお昼食べながらニュースや情報番組を見て、ドラマを見て、それから夕方のニュースを見てって、こんな生活何年もやってなかった気がする。立ち止まってゆっくり色々考える時間がたくさん出来たし。』 敬子は椅子に座りながらベットの横の机の引き出し類を調べながら 『もしかしたら純君は入院してなかったらもっと酷い事になってたかもしれないよ。色々考える時間が出来たなら、色々答えは出たの?よし、忘れ物はないみたいね。』 結城は机の上に置いた鞄を見て 『敬子が来る前に鞄に仕舞ったよ。うん、ゆっくりのんびり考えたら、色々答えは出たよ。』 敬子も机の上にある鞄を見て 『確認は必要だからね。答えがでたならよかった。今の純君はゆっくりする時間が必要だったのかもよ。』 結城は敬子の腕を引っ張り自分の座っている横に座らせ 『まだ時間があるからゆっくりしようよ。キスしたいな………』 敬子は顔を赤くして照れながら結城の耳元で小声で 『ここでは駄目………退院した後にしようよ。その時は好きにして良いから………』 結城は敬子の言葉に敬子の耳元で小声で 『それじゃ後で好きにさせてもらうからね………』 敬子はまた結城の耳元で小声で 『まったく、純君のエッチ………』 結城もまた敬子の耳元で小声で 『敬子の気持ち、聞きたいな………』 敬子はまた結城の耳元で小声で 『入院中出来なかったから………もぅ、わかってるくせに、意地悪………』 結城は敬子を軽く抱き締めた。
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