胃潰瘍で入院した時

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病院を退院した結城は病院を出ると、鞄を地面に起き空を見上げ両手を頭の上に伸ばし 『あぁ~………シャバの空気は美味いな~。』 敬子は結城の姿を見て笑ってしまい 『シャバだなんて言葉が悪いな~。』 結城も笑ってしまい 『だって本当に空気が上手いんだもん。』 敬子は 『一度自宅に帰るんでしょ?』 結城は鞄から車の鍵を出して 『うん、一度帰る。今日は電車で来たの?』 敬子はにっこり笑って 『うん、今日は電車で来たよ。帰りは千倉町まで送ってくれるんでしょ?』 結城は病院の有料駐車場の出入口にある精算機にお金を入れながら 『もちろん送るよ。って、予想通り病院の印鑑を押してもらっても五千円いってるし。』 結城は病院の敷地から車を出してから、助手席に座ってる敬子に 『一度俺の住んでるアパートにお邪魔するんだよね?』 敬子は結城を見て 『もちろんお邪魔する予定だけど。そうそう、この前布団を干したからね。』 結城は敬子が気を使ってくれた事に 『ありがとう。助かるよ。』 敬子はにっこり笑って 『多分、最近は布団を干してないだろうって思ってね。後は看護師さんに純君の食事制限中のメニューを聞いてきたから私が作るからね。』 結城は敬子に申し訳なく思い 『悪いね。マジ助かるよ。』 敬子はにっこり笑って 『私達はフィアンセでしょ。大丈夫だから、純君は何も心配する事ないからね。』 結城は笑って 『7月の誕生日は奮発しなきゃな。』 敬子も笑って 『本当に?それじゃ頑張っちゃお。まぁ冗談はさておき、誕生日は純君と一日ずっと一緒に居たいな。それだけでも最高のプレゼントだよ。』 結城は安房鴨川駅裏のイオンのある交差点を駅方面に曲がり 『何かしらプレゼントは贈りたいな。』 敬子は運転している結城を見て 『それはその時に考えようよ。』 結城は自分の住んでるアパートの駐車場に車を止めて 『うん、わかった。さて到着したよ。』 アパートに到着し二人は車を降りて部屋に入った。 ……………… 二人は茶の間に座り 結城は鞄からお見舞いと書かれた封筒を出して 『さて、渡瀬さんから3万円、鴨川警察署から5万円か。渡瀬さんにはお返しを返さなきゃな。』 敬子はお見舞いと書かれた封筒を手に持ち 『渡瀬さんもお見舞いに来たって言ってたもんね。』 結城は 『主治医からゴーサインが出るまで、暫くは安静にしてなきゃ駄目だって言われてるから時間はたくさんあるしイオンで選べばいいよな。何にしようかな。何かパンフレットを見て選ぼうかな。』 敬子は結城の言葉に笑って 『時間は有り余る程あるんだからゆっくり決められるじゃん。』
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