胃潰瘍で入院した時

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木更津海岸病院近くのカフェ 中瀬はケーキを口に頬張り 『健康診断で昨日の夜から何も食べてなかったから、このケーキを食べると幸せを感じる~。って、結城君と敬子さんってお互いがお互いを思ってたんだね~。』 佳奈枝はパンケーキを食べながら 『結城君が胃潰瘍で入院しても、良い事がたくさんあったんだね。』 小百合はホット紅茶を飲みながら 『結城君の胃潰瘍が二人の絆をより硬くしたって事だよね。』 野間口は笑いながら 『その期間は二人とも最高に幸せだったんだろうな。』 美和子はホットコーヒーを飲みながら 『本当に仲が良い二人だよ。』 小川も笑って 『二人は最強のカップルだって事よ。』 結城はスパゲティーをフォークで絡めながら 『敬子には感謝しかないよな。俺一人では出来なかったし。』 敬子はホット紅茶を飲み 『いつも純君が私の為に一生懸命だったから、私も自然と純君の為に頑張れちゃった。』 結城はお店の中を見渡して 『鶴田病院に行く前に敬子が俺と行こうって言ってたお店は今でもあるよ。』 敬子はにっこり笑って 『たまにそのお店に行くんだよね。』 小百合は結城に 『ちなみに退院した日の夕飯にお敬が結城君の為に手作りした料理って何?』 結城はあの日を思いだして 『確かカレーだったな。市販のカレールーを使わずに小麦粉から作る敬子手作りのカレーは美味いんだよね。』 佳奈枝はにっこり笑って 『敬子の手作りカレーは美味しいよね。私も同じ意見。』 敬子は結城の記憶に 『あれ?あの日ってビーフシチューを作ったはずだよ。』 逆に結城は敬子の記憶に 『あれ?カレーだったはずだよ。』 敬子は首を横に振り 『違うってビーフシチューだよ~。』 佳奈枝は敬子と結城の絡みを見ながら 『あれ?まさかこの展開って………』 小百合も二人の絡みを見て 『うん、そのまさかの展開だよ………』 中瀬も二人の絡みを見ながら 『また始まっちゃった………どうする?』 小川は周りを見て 『店内だし止めた方が良いかもよ。』 結城は敬子に顔を近づけ強い口調で 『カレーだって!!敬子の記憶がおかしいんだよ!!』 敬子も結城に顔を近づけ強い口調で 『絶対に違う。純君の記憶がおかしいんだよ!!小百合、華蓮ちゃんをお願い。』 敬子から華連を預かった小百合は 『華連ちゃんを預けてきちゃったよ。』 結城は敬子に 『絶対にカレーだったよ。俺は昨日の事の様に覚えてるぞ!!』 敬子は結城に 『い~や、絶対にビーフシチューだった。作った本人が言ってるんだから間違いないよ!!』 結城はどんどんヒートアップして 『俺がカレーって言ったらカレーなんだって。』 敬子も結城に負けじとどんどんヒートアップしてきて 『作った私がビーフシチューって言ったらビーフシチューなの!!』
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