746人が本棚に入れています
本棚に追加
/232ページ
佳奈枝は周りを見た後に敬子を見て
『お客や従業員に注目されちゃってるし止めないと………って、敬子～、そろそろやめようよ～。ここでじゃれあいはマズイよ～。みんなに見られてるよ〜。』
敬子は佳奈枝に
『佳奈枝、止めないで!!今日こそはこの頑固な男に言ってやらなきゃ駄目なの!!』
佳奈枝は首を横に振り
『予想通り止めてくれないし。』
中瀬も周りを見た後に結城を見て
『結城君、そろそろやめようよ～。周りのお客さん達が見てるよ～。』
結城は中瀬に
『中瀬さん、止めないでくれ!!この融通が効かない大頑固に言ってやらなきゃいけないんだ!!』
中瀬も首を横に振り
『予想通りこっちも止めてくれないし。』
敬子はヒートアップした状態で結城に
『誰が融通が効かない大頑固ですって!!融通が効かない大頑固はそっちじゃない!!その固い頭で釘でも打てるんじゃないの!!』
結城も敬子同様にヒートアップした状態で
『大頑固だから大頑固って言ってやったんだろ!!敬子の固い頭だったら五寸釘でも打てるって!!』
敬子は結城に
『固い頭で五寸釘打てるのは純君だよ!!』
その時佳奈枝が二人の間に入り
『はい、じゃれあいは終わり。』
敬子は不満そうに佳奈枝に
『何で終わりなのよ～。』
結城も不満そうに佳奈枝に
『そうだよ、まだ終わってないよ。』
中瀬も二人の間に入り
『どっちにしても愛情が入った手作り料理だったんだから、それで良いと思うけどな～。』
結城は敬子を見て
『確かに愛情がたくさん入った手作り料理だったよ。敬子の手作り料理はいつも凄く美味しいんだ。敬子の手料理を食べられる俺は幸せだよ。』
敬子は結城を見て
『うん、愛情はたくさん入れたよ。純君、いつも私の手料理を食べてる時は美味しいって言って食べてくれるんだもん。あの時だって凄く凄く幸せそうな表情で食べてくれたし。私はそんな純君に手料理を作る時は頑張っちゃうんだ。』
結城は敬子の正面に立ち
『ごめんな。』
敬子は正面に立っている結城に
『うぅん、私の方こそごめんね。』
結城はにっこり笑って敬子に
『今日もじゃれあっちゃったな。』
敬子もにっこり笑って結城に
『うん、今日もじゃれあっちゃったね。』
小百合は呆れた表情で二人を見て
『やっぱりこれをやらないとじゃれあいは終わらないのね………サワー飲みたくなってきた。帰ろうよ………』
佳奈枝も呆れた表情で二人を見て
『毎度の事、呆れるわ………お酒飲みたくなってきた。ここが居酒屋大将なら即飲むけどね。うん、帰ろう………』
中瀬も呆れた表情で二人を見て
『私は呆れを通り越してる………私も今すぐに飲みたい。うんそうだね帰ろうよ………』
結城は敬子を見ながら笑って
『そんな事言わないで見守ってほしいよな～。』
敬子も結城を見ながら笑って
『うん、見守っててほしいよね～。』
小川は呆れた表情で立ち上がり
『そろそろ会計済ませて帰ろうか。私も飲みたくなってきた。』
美和子も立ち上がり呆れた表情で
『うん、会計済ませて帰ろうよ。この雰囲気は誰も勝てないわ。早く居酒屋大将に戻って飲もうよ。私も飲みたい。』
最初のコメントを投稿しよう！