便利屋純一郎の朝

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朝、8時頃 結城と中瀬は軽トラックに荷物を乗せて現場に行く準備をし、敬子は華連と一緒に事務仕事前に事務所周辺を掃除していた。 『おはよう~。』 現場に行く準備をしていた結城は手を止め声が聞こえた方を向き 『おはよう。って、笈甲斐さんが太海に来るなんて珍しいじゃん。』 中瀬も手を止めて 『おはよう。あれ~?笈甲斐さん、どうしたの?』 敬子は掃除を止めて 『おはよう。どうしたの?中に入りなよ。』 笈甲斐はにっこり笑って 『ありがとう。この前の健康診断の結果が出たから持ってきたの。』 ……………… 事務所の中 敬子は笈甲斐にお茶を用意してテーブルの上に置いた。 笈甲斐は鞄から敬子と中瀬と結城の健康診断の結果の紙をテーブルの上に起き 『お茶ありがとう。これこの前の健康診断の結果ね。』 結城と敬子と中瀬は笈甲斐が鞄から出して、テーブルの上に置いた健康診断の結果の紙を手に取り 結城は健康診断の結果を見て 『う~ん、尿酸値がギリギリヤバイな。後は胃か~。』 笈甲斐は 『結城君はお酒を少し控えた方がいいよ。』 敬子は健康診断の結果を見て 『私、どこも悪くないじゃん。』 笈甲斐はにっこり笑って敬子に 『敬子さんは今の体を維持してね。』 中瀬も健康診断の結果を見て 『私は尿酸値はギリギリセーフみたい。他は大丈夫そうだね。』 笈甲斐は 『中瀬さんはもう少し尿酸値を下げた方がいいよ。少しだけお酒を控えてね。』 結城は健康診断の結果の紙をテーブルに起き 『そう言えば野間口達にも持っていくの?』 笈甲斐は 『小川さんのところと、早坂さんのところと、沖谷さんのところと野間口君のところはポストに入れてきたよ。』 結城は笑って笈甲斐に 『野間口と美和子さん、肝臓系ヤバイでしょ?』 笈甲斐は結城から目を背け 『それが~………』 ガラ……… 『健康診断の結果、ポストに入ってたけど………って、笈甲斐さん、こんな時間に珍しい。』 野間口が事務所に入って来て結城は 『お前は肝臓系がヤバイだろ?』 野間口は最高の笑顔で健康診断の結果が書かれた紙を結城に見せ 『残念だが俺の体はどこも悪くないらしい。』 結城は野間口の健康診断の結果を見て驚きを隠せず 『う、嘘だろ………生ビールなら胃が底無し沼の様に飲んでるお前が………』 中瀬も野間口の健康診断の結果を見て結城同様に驚きを隠せず 『これ、誤診じゃなくて………』 笈甲斐は苦笑いで 『私も誤診だと思うよ。』 野間口は爆笑しながら 『今の医療に誤診なんてほとんどないって。』 野間口は笑顔で結城の肩を何度も叩きながら 『やっぱり毎日の栄養ドリンク代わりの生ビール大ジョッキが幸を増してるんだろ。お前も俺の真似をすれば健康になるぞ。』 結城は野間口の言葉にドン引きしながら苦笑いで 『冗談じゃねぇ、お前の真似したらいくつ体があっても足りねぇよ。』
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