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ほくほくと反応を示すモノに手を伸ばしたら、置いておいたローションが視界へ入ってきた。 ローション使えば、もっとスムーズに入るのかな。 ローションへ手を伸ばし、少し悩んでからゴムごと指を引き抜いた。 「ん、」 あー…やっぱ抜くときが気持ちいい。 指に被せたゴムにローションを垂らし、アナルへと差し込む。にちゃ、って音と共にぬるりと指が入った。 予想より抵抗なく入ってしまい、さっきより指が少しだけ奥へ…。 「あ、れ…?」 シコリのような、他と違う感触がした。 内部で指先を動かし、シコリを確認する。ぞわぞわっと背筋を何かが通りすぎた。 「これ、かな」 ぐりっと指の腹でシコリを擦ったら、下半身が痺れた。けど、快感ってほどでもない。 もしもこれが前立腺なら、大したことないなと思ったけど、ペニスは先ほどより元気に…。 え、なんでこんな元気なの? むくりと天井を見上げる自身に、驚きつつも手を伸ばした。 あ、指にちょっとだけローションついてる。 ローション…あれ、なんかのAVでローションプレイしてたよな。気持ちよさそうで、いつかしてみたいって思ってたんだよねえ。 うきうきと、ローションを持ち上げ先端からかけてみた。うは、変な感じ。 それから自身を握り…あ、これは…。 「ヤバ、きもち、いい…」 ぬるぬるしてていつもと違ってなんか…目を閉じマットの上で女優さんが俺のを握ってるのを想像する。 「ん、ふ…いい、あ、きもち、いいです…」 ぐちゅぐちゅとする卑猥な音に没頭してしまう。 妖艶な微笑みを浮かべた女優さんが、俺のに舌を伸ばす。 「あ…」 ぞくぞくと背筋を駆け抜ける快感に、アナルから指を引き抜いた。 「んっ、ふう…」 ぞくぞくする。ああ、でも、やっぱりアナルよりこっちのが気持ちいい。 うっとりと、滑りを楽しみながら竿を擦る。 あ、あー…きもちい…気持ちいいよー。 「ん、せ、た…清太、見て…見て清太」 閉じていた瞼を持ち上げ、横に視線を向け固まってしまう。 急速に硬度を失う自身と、止まってしまった手。
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