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帰宅して制服を脱ぎ、シャワーは後回しにしてパソコンを起動させた。 アナルパールを検索し、並ぶ道具に瞬きを繰り返す。 …え、なんかこれ怖いんだけど…。 商品の画像をクリックし、長さを見て固まってしまう。 こ、こんなの入るわけないじゃん!指だって入れるとき気持ち悪かったのにこんな、こんな…。 呆然とパソコン画面を見て固まっていたら、扉をノックする音がして顔をそちらへ向ける。 「兄貴、帰ったか?」 すぐに開いた扉から、不機嫌そうな表情の清太が入ってきた。 「せ、清太…」 兄ちゃんがんばるつもりだったけど、ごめん清太。アナルパールはハードル高すぎるよ…。 「…どうかしたか?」 俺の表情を見て、清太は不機嫌な顔から一転心配そうな表情になり近づいてきた。 そしてパソコン画面へ視線を向け、数秒間の時差をつけて深いため息を吐いた。 「もう指じゃ物足りないって?つかひとりでいけたってこと?」 清太の言葉にぶんぶんと顔を左右に振る。 「指だと入れるの気持ち悪いから、これならって…。気持ちいいみたいなこと言われたし調べて、」 調べて…。 「でもさすがにこれは怖くて躊躇してるとこ」 やる気がしょんぼりと萎えてしまい、ついつい半泣きになってしまう。 あー、これじゃますます駄目な兄ちゃんだ。情けない。情けないぞ俺…! 「けど少しは気持ちよかったんだろ?」 「抜くときはちょっと。でも入れるときがなんかこう、なんていうかこう…ぐにゅって感じが、ぐえって感じで……あ、ローション塗って前を擦る方が気持ちよかった!」 あのときの気持ちよさを思い出し、口許が緩んでいく。 「いけたか?」 間髪入れず清太に突っ込まれ、うっ、と口許を引き締める。 「だから、指じゃなきゃいいかなあって…抜くときはね、抜くときはぞわぞわってして気持ちよかったんだよ?前立腺もわかったし、そんな気持ちよくなかったけど…でもでも!ペニスは元気になったしローション気持ちよかったし、もう少しでいけそうだったんだ!」 情けなさを払拭するため、椅子から身を乗り出して清太に力説する。 「ふうん…つか、裸族やめるんじゃなかったの?」 すっと動いた清太の手が、むぎゅりと俺のペニスを掴んできた。 驚いて、伸びた清太の腕を両手で掴む。
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