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「や、シャワーしてから、着ようと、…あの、清太…」 むぎゅむぎゅと、力ないペニスを揉む清太に焦ってしまう。 いや、だって。俺人に触られたの初めてで。いつも清太に見てもらってはいたけど、触るとかそういうのはなかったから。 な、なんか変な感じ。 「んで?誰に聞いたんだよアナルパール。今日帰りが遅かったのは、そいつのせい?」 あ!なるほどそれで最初不機嫌だったんだ。 「ご、ごめ、お腹空いた?すぐ夕飯作る、から、せ、清太」 ちょっと清太、痛い痛い。そんな強く掴まないでほしいんだけど。 「誰とアナルパールの話しをしたのか聞いてんの。俺は」 むぎゅうううと手に力を込める清太に目をぎゅっと閉じる。 「いた、痛い清太、やめ、」 「誰と話した」 「い、岩本!生徒会の、あぐっ、清太痛いっ」 清太の手を引き離そうと、掴んでいた腕を押しやろうとする。 未使用のまま潰されちゃうなんて、俺のペニスあまりにも可哀想だよ! 「あに、…お兄ちゃん」 自分のペニスの悲惨な運命を想像していた俺は、清太の手から力が抜けたのに安堵する間もなく固まった。 い、今…今、清太がお兄ちゃんって呼んでくれた? ぱっと目を開け、清太の顔を見上げる。 「なあお兄ちゃん」 や、やっぱりお兄ちゃんって言ってる。うわわ、すごい嬉しいんだけどきゅんきゅんする! いつの間にかお兄ちゃんから兄貴に呼び方が変わっていて、人知れず寂しく思っていたんだよ実は。 俺の後をついてきては、お兄ちゃんお兄ちゃんと呼んでくれていた幼稚園時代。 ああ、清太すっごく可愛かったよ今も可愛いけど! 感激している俺のペニスから手を離し、清太はその場に膝をついた。 もう最近じゃ清太を見下ろすことなんて出来なかったけど、こうして膝立ちしてくれれば俺の視線は下へ向く。 見上げてくる清太の可愛らしさは、表現出来ない破壊力だよ! 「お願いだから、そういう変態的な下ネタトークをさ。俺以外としないで?」 は……はい喜んで! 「わかった」 「ほんと?」 「うん。アナルパールの話は清太としかしない」 「それだけじゃねーんだけどわかってんのか?アナルだとかオナニーだとかの下ネタ関連一切他人とすんなって言ってんだからな?」 念を押す清太にこくこく頷く。 ペニスやアナル、つまりオナニーの話は駄目なんだよね。 「…気をつけろよ。ほら、パソコン閉じてシャワー行けよ」
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