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清太と一緒に買い物に行き、カツカレーを食べたのはもう遅い時間だった。 後片付けは清太がしてくれると言うので、俺は先に自室へと戻り参考書を広げる。 そういえば、清太はこの先俺と一緒にいてくれるって言ってたよね。結婚とかしないってことは、ずっと一緒にいられるってことでいいんだよね。 恋人作らないのはどうなるんだろう。俺は清太の兄ちゃんだから、恋人にはなれない。 いつから恋人作らなくなるんだ?そうなったら清太も俺と一緒でオナニーするしかないよな。 ...昔みたいに、一緒にオナニーができるってことかな。 イスから立ち上がり、あわてて部屋を飛び出す。 清太の部屋に飛び込んだけど、清太の姿はない。 一階におりて清太の姿を探すとお風呂に入っていた。 「清太ー」 「あ?何?」 頭をわしゃわしゃ洗っている清太の姿にうっとりしながら、中に入って戸をしめる。 「あのさ、清太今彼女いないよね?」 「ああ、いないな」 「それでさ、さっきもう恋人作らないって言ったの、いつから?すぐ?もう作らない?」 あわあわな髪に手を伸ばし、清太の手をどかしてもしゃもしゃと洗いだす。 清太は頭のあとに身体を洗うから、このまま俺が洗っちゃおう。 「んー、どうすっかな。しばらく様子みて、進展なかったらまた作るかも」 「そうなの?じゃあ一緒にオナニーできない?」 残念に思いつつ、シャワーであわあわを洗い流す。次はリンスーだ。 「清太リンス取って」 「ほいよ。にしても、オナニーなー。自分でだと作業って感じでつまんねーんだよな」 ぐ、それは経験者ならではの意見だよ。俺はオナニーしかしらないから、つまんなくない。気持ちいいし楽しい。 清太の髪にリンスをなじませ洗い流す。次は身体だ。 「そっかー。清太と一緒にしたかったんだけどな。背中から洗うよー」 「や、いい。てかナチュラルに一緒に入るなよ。母さんたち帰ってきたら俺が怒られる」 「えー。二人も一緒に入ってるんだから、俺たちも大丈夫でしょ?」 「…マジか。いやいや、あの人たち夫婦だからオッケー。うわあ、あんま想像したくねー」 わっしゃわっしゃと身体を洗う清太を、手をわきわきさせながら眺める。いい身体だよな。筋肉もいいけど肌の張りがなまめかしい。どのAV男優より清太のがかっこいい。引き締まってて最高。 「…俺が洗っちゃダメ?」 「…恋人なら頼むけどなー、この年で兄貴に洗ってもらうのはなー」 「…そっかー」 「だなー。恋人なら洗いっことかな。触りっことか?一緒に寝たりデートしたり?休み時間ごとにメールとかいっぱい楽しめんだけどなー」 「……そっかー」 「つうわけだから、ほら出てけ」 「………そっかー」 肩を落とし浴室を出て、濡れた身体をざっと拭いて自室へ向かった。 今日はもう寝ようとベッドに乗り、ころんころんと転がってみる。 そっかー。恋人なら一緒に寝れるのか。清太の布団に潜り込むのは、親にやめなさいって言われたから無理だもんな。お風呂もダメになってるのかもしれない。いいなあ、清太の恋人。巨乳の彼女にはおっぱいで洗ったりしてもらったのかな。うらやましい。
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