1

39/45
前へ
/45ページ
次へ
「最近青木くんとよく一緒にいたよね?」 「ああ、まあな。前立腺がいいって言ってたのあいつだから。ちといろいろ教えてもらってた」 教えてって…家庭教師シリーズがぽぽんと頭で再生される。あとで見ようかな。 「もしかして彼氏?え、もう恋人作ったの?」 「いや違うから。なんで俺があんなのと付き合うの。もう二度と家に呼ばねーし」 そうなんだ。よかった、それなら俺と一緒にいる時間減らないよね。 週末まではあっという間で、日曜には清太とお出かけができた。家から離れた、少し遠めの場所まで行き、洋服を買う清太に付き合い、本を買う俺に清太が付き合ってくれた。とっても楽しくて、また一緒に行こうねと言ったら、清太は渋い顔をしていた。 今彼女いないから兄貴と出かけただけだ。なんて言われて、肩を落としたのは言うまでもない。 別に毎週お出かけしなくてもいいんだから、たまに、彼女の都合悪いときとかに付き合ってくれればいいだけなのに。だけどよくよく思い出せば、ふたりで遠出の買い物なんて二年ぶりくらいだった。 清太にまた恋人できたら、俺とは出かけてくれないんだなとぼんやり思いつつ、毎日を淡々とすごしていく。 学校に行って、会長の痴漢報告をぽちぽち聞いて、たまに岩本と話して、たまに副会長がすねた様子で顔をのぞかせる。買い物をして、家の家事をして、勉強して、寝て起きて。 そして今日はAV鑑賞です。 ティッシュオッケー、AVスタンバイ完了、あとは清太を呼ぶだけだ。 お気に入りの女優さんのマットプレイです。広い部屋にどーんとある大きなマットに寝そべる女優さん。横になっても形のいいおっぱいに、男優さんたちがローションをかけている。 全身にローションを塗り込みだした男優さんの手から、おっぱいがぷるんぷるんと逃げていく。そのおっぱいを強くつかんだのか、女優さんが甲高い声をあげ身をよじり体勢をくずす。 ぬるぬるてらてらの女優さんの裸体に、さんにんの男優さんたちがペニスをこすりつけて楽しんでいる。 ああ、ローション。こないだ気持ちよかったな。俺もローションを使おうと、自室へ取りに行きついでに清太を呼んだ。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

469人が本棚に入れています
本棚に追加