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満足して笑う俺の頭をさらりと撫で、清太はソファーを回り床に落ちた俺のをティッシュでふき取ってくれた。 「前立腺どーする?やってみるか?」 脱力した身体を起こし、イヤホンを外して目の前の清太を見上げて首を傾げる。 「清太が見ててくれるから、やんない」 「そっか?オナニーのバリエーション、増やしたいんじゃねーの?」 「増やしたいけど…」 最初の違和感というか不快感が記憶に刻まれていて、どうにも乗り気になれない。 清太が見てくれなくてもひとりでいけるように、ってやってみただけだから、今は必要ないしな。 「うーん」 「まあ一応やってみる?嫌ならやめればいいんだし」 「うーん」 「ほら足。開いて上乗っけて」 清太に促され、ソファーの上に足を乗せる。ぱっかりと開いた足の間に清太はしゃがみこみ、指にローションを塗り始めた。ん?あれ? 「そのまま力抜いとけな」 「あ、うん…え?清太がやるの?」 「そう。俺の指が、兄貴のここに入るの」 アナルに触れた清太の指が、周辺を撫でる。清太の指が…俺のアナルに? 「えっ、清太それ汚いよ、うんちだよ?」 「拭けばいいし。てか兄貴快便だろ?指くらいいいんじゃね?」 そ、そうなのかな。俺は自分のでもなんか嫌だけどな。清太がいいならいいのかな? 「んじゃ兄貴、いきんでみて」 「いきむ?」 「ああ。うんちするときみたいに、ちょっと力入れてみて」 うんちのとき、ってこうかな?っと下腹部に少し力を入れ、イメージをうんちに固定してみる。 「お、入った。どう兄貴、気持ち悪いか?」 清太の言葉と、わずかな違和感に固まってしまう。え、入った?自分でやったときより違和感少ないんだけど。 「第一関節まで入ったけど、もっかいいきんでみて」 またイメージうんちで力を入れると、さらに奥まで指が入ってくるのがわかった。だけど違和感も不快感もほとんどない。 「…根元まで入ったけど、どうだ?」 「だ、大丈夫。すごいね清太、簡単に入った」 「おー。ゆっくり動かすからな。嫌だったら言えよ」 うんうんと頭を振り、俺のアナルを注視している清太を見つめる。けっこうまじめな顔で、少し口元が弧を描いている。ぬく、ぬく、と指が出し入れされているのを、清太が見ている。それに、今俺の中を出入りしているのは清太の指だ。 そうだ。清太の指が、俺のアナルに入っているんだ。清太はそれを、じっと見ているんだ。 たった今射精してすっきりしているはずなのに、身体が熱くなる。俺のペニスがゆっくりと起き上がってくる。清太の顔の前で、俺はアナルを弄られ勃起している。
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