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授業そっちのけで腸内洗浄とか調べていたら、アナニーという言葉に行きついた。 アナニー…アナルでオナニー。なんかすごい。こんな言葉があるってことは意外とポピュラーなオナニーなのかもしれない。 俄然やる気になり、授業終了とともに学校を飛び出した。 夕飯の買い物をし、薬局へ寄る。コンドームやローションを探すのは恥ずかしくて、ベビーローションだけ買ってみた。 コンドームはたぶん清太が持ってると思うから、ひとつわけてもらおう。 色々調べて、指にゴムを被せればうんちがついても大丈夫なんじゃないかとか、ローションを使えばスムーズに入りそうだという考えにいたったのだ。 あとは清太が見てなくても、いけるかどうかだ。 これでいければ、もう清太をわずらわせないですむ。 意気揚々と帰宅し、シャワーを済ませ夕飯の準備をした。 「ただいま」 「あ、おかえり清太!ねえあとでコンドームひとつわけてくれないかな」 遅れて帰宅してきた清太に意気込んで聞いたら、なんだか呆れたような視線が…。 「…何、まさか彼女でもできた?」 「まさか!清太じゃないんだからそんなのあり得ないよ」 第一女の子と話すなんて…きっと何も話せない。 「じゃあなんに使うんだよ」 胡乱な目付きで俺を見る清太に、俯いてしまう。 「だから、その…アナニーに…」 「何アナニーって」 「清太が昨日言ったんじゃん!前立腺マッサージ!」 ああ、と合点がいったように呟かれ、顔をあげる。 「それで、指にゴム被せて入れてみようかと思って」 別にいいけど、と言い、清太は二階へ行ってしまった。 着替えてくるんだろうと思い、ご飯を茶碗によそう。 エプロンを取ろうとして、ご飯のときくらい何か着ろと言われていたのを思い出す。 自分の身につけているエプロンを眺め、そういやこれって裸エプロンだなあとぼんやり思う。…女の子じゃないからエロさは皆無だけど。 外すのはやめて、そのままイスに座ったら清太が着替えて戻ってきた。ので、一緒に夕飯を済ませる。
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