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片付けを終わらせ、リビングでテレビを見ている清太に近づく。 「清太、コンドームちょうだい」 「え?ああ、今からやんの?」 「うん。ベビーローションも買ってきたし、ばっちりだよ」 なんかもう楽しみになってきてるんだよな。流行りだし。気持ちよさそうだし。 「わかったー。つか昨日は嫌そうだったのに、今日はスゲー楽しそうなんだけど」 「だって流行りなんだよ?アナニーなんて言葉もあるんだから、きっと清太が見てなくてもいけるくらい気持ちいいんだよ!」 「ま、いいけど。俺が見てなきゃいけないってのは、治らない気がすっけどな」 ソファーから立ち上がり、二階へ向かう清太のあとを追う。 「そうかなあ…」 「兄貴は俺が見てなきゃいけないよ。ま、試してみりゃわかんじゃん?」 含み笑いをする清太に口を尖らせる。これ以上迷惑かけないようにがんばってるのに。清太ひどい。 清太の部屋は俺の自室より奥。窓が多い方がいいって清太が言ったので、俺が中学にあがるとき交換した。 俺は昔から家だと裸でいることが多かったので、窓なんかなくてもいいくらいだったし。 元俺の部屋へ入り、清太はすぐにゴムを持ってきてくれた。 「使い方忘れてない?」 「うん。ありがと清太」 前にも清太からもらって、付け方を教えてもらったことがある。初めてで装着に手間取ると、トラウマになるって清太に教えてもらったのだ。 あのとき毛をゴムに巻き込み痛かったので、それ以来毛は剃っている。 だから今日は痛くな…って、違う違う指だからそんな心配ないんだってば。 もらったゴムを揺らし、自分の部屋へ入り用意しておいたバスタオルをふたつに折ってベッド横に敷いた。 ローションをその横に置き、バスタオルの上へ体育座りして四角いパッケージの封を切った。 ぺろりと出てきたピンクのゴムを右の人差し指に被せて伸ばす。 よし、やるぞ。 くっつけていた膝をそろそろと開き、アナルに指を這わせる。 大丈夫。うんちとか指より太いし。大丈夫大丈夫。 ゴムの滑りだけで入ったりするかなあと、覚悟を決めてアナルへ指を…。
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