攻めが恥ずかしい目に遭う座談会(抜粋)

1/3
27人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ

攻めが恥ずかしい目に遭う座談会(抜粋)

【まえがき】 このお話は、 「マゾな課長さんが好き(へたれな課長さんが好き)」の黒田×雨宮と、 「真面目なアルファさんをオメガが熱愛します」の九条×綾斗の、 コラボ同人誌のお試し読みです。 以下、黒田、雨宮、九条(重春)、綾斗が四人でお酒を飲んでいて、酔っ払った雨宮と綾斗が、「どっちの攻めが全世界一かわいいか勝負しよう」と言っているシーンの抜粋です。 「おい雨宮、飲み過ぎだ」  黒田が横から徳利を取り上げると、弾かれたように雨宮がこちらを見る。 「勝負とか、もういいだろ……」 「いいえ!!」  フシューッと、毛を逆立てた猫のような目をして、雨宮が徳利を取り返す。 「何言ってるんですか。課長の名誉のためにも、ここで負けるわけにはいきませんっ!」  いや、そんな名誉はいらない。むしろ負けてほしい、頼むから。  そんな黒田の願いもむなしく、雨宮は再び宣戦布告した。 「よし、一発勝負でいこう。これまででいっちばん、取って置きにかわいかったと思うことを一つ言い合って、それで全世界一を決めようっ」 「望むところです……!!」  もう真っ赤っかの顔でカクテルのグラスを握りしめている綾斗がそう応じ、最後の戦いが始まった。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!