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秀一 side
患者として琉生が来て、初めて見て 綺麗な人だと思った。
琉生は自分の容姿を平凡、もしくはそれ以下だと思ってるけど、違う。
琉生は、きっとお母さん似だ。仏壇にあった写真を見て思った。綺麗なお母さんだった。琉生とよく似ていて、琉生は男にしては綺麗な顔をしてる。
偶然ショッピングモールで会った時は何故か嬉しかった。心が踊った。
話せば楽しくて 意気投合した。
俺は この人が……大月 琉生が好きだと気付いた。
おれの告白に応えたと思ったら、断られた。
今は 俺の下で綺麗に喘いでる。
俺のことを思って、俺から離れようとした優しい人。
この人を……この人とずっと一緒に居たい。
潤んだ目で俺を見上げ、名前を呼ぶ。
「琉生……好きだよ」
「んっ………しゅう……僕も……僕もす……ああっっ!!しゅう…しゅう……んあっ!!」
つっ!!
俺に揺さぶられ しがみつき、甘い声を上げる。
背中に爪を立て…………愛しい人の証をつけられる。
嬉しい跡。
隣で眠る愛しい人を抱きしめながら 離さないと決め 俺も目を閉じた。
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