秀一と琉生

6/7
前へ
/172ページ
次へ
秀一 side 患者として琉生が来て、初めて見て 綺麗な人だと思った。 琉生は自分の容姿を平凡、もしくはそれ以下だと思ってるけど、違う。 琉生は、きっとお母さん似だ。仏壇にあった写真を見て思った。綺麗なお母さんだった。琉生とよく似ていて、琉生は男にしては綺麗な顔をしてる。 偶然ショッピングモールで会った時は何故か嬉しかった。心が踊った。 話せば楽しくて 意気投合した。 俺は この人が……大月 琉生が好きだと気付いた。 おれの告白に応えたと思ったら、断られた。 今は 俺の下で綺麗に喘いでる。 俺のことを思って、俺から離れようとした優しい人。 この人を……この人とずっと一緒に居たい。 潤んだ目で俺を見上げ、名前を呼ぶ。 「琉生……好きだよ」 「んっ………しゅう……僕も……僕もす……ああっっ!!しゅう…しゅう……んあっ!!」 つっ!! 俺に揺さぶられ しがみつき、甘い声を上げる。 背中に爪を立て…………愛しい人の証をつけられる。 嬉しい跡。 隣で眠る愛しい人を抱きしめながら 離さないと決め 俺も目を閉じた。
/172ページ

最初のコメントを投稿しよう!

963人が本棚に入れています
本棚に追加