バレンタイン

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「いらっしゃい」 「莉奈ちゃんこんばんは」 「もうすぐ茜さんの結婚式だね~♪花嫁姿 綺麗だろうなあ。 ここでお披露目会もやってくれるし、ありがとうございます♪」 そう言って ペコッと頭を下げた。 「ドレスは綺麗だと思うよ。 お披露目会は俺は親族だから出ないけど、琉生は出るんだろ?」 「ドレスは って………。 新郎の春山とは大学時代からの友人だからね」 「え?そうなの?カッコいいフリーの人が居たら紹介して!私 当日手伝うの」 「え?……い、居たかな?………カッコいい………でも会社の友人も来ると思うし……うーん………」 しどろもどろになってると、秀一にクスッと笑われた。 「そんなに真剣にならなくていいと思うよ。莉奈ちゃんなら自分で何とかするだろ」 楽しく喋って食べて秀一とふたりで過ごした。 ふたりで過ごす時間が幸せで……。 今まで自分から告白したことはない。いいなと思った人は異性だったし。それだけで、どうこうしたい訳じゃなかった。 相手から 好き と言われて付き合って、多くはないけど それなりに経験はある。そんなだから長続きはしなかった。 自分は 人を真剣に好きになれない人間だと、思ってた。 だから……秀一と出会って、こんなに好きになるなんて………僕にもこんな気持ちがちゃんとあったと分かって……凄く嬉しかった。 こうして大好きな秀一に包まれる。 「んっ………しゅ…う………すき……」 もう言葉にしていい。 好きと……認めてしまった。 もう誤魔化せない。誤魔化さない。 ずっと 一緒に 居たい…………。
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