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夏休み中、何度かプレハブ小屋に向かったけれど、中に入ることはできなかった。入り口は閉ざされて、窓にもなにかが貼られていた。
奈美ちゃんに会えないまま、夏休みが終わった。
「おはよ、森山くん」
自分の席で宿題の整理をしていると突然声をかけられる。
「奈美ちゃん……」
驚いて顔を上げると、奈美ちゃんが微笑んでいた。学校で彼女から声をかけられたのは初めてだ。
「おはようってば」
それよりも驚いたのは、彼女の綺麗な髪が肩につくかつかないかくらいで切りそろえられていたことだった。
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