一色の下

誰しも忘れがたい思い出があるはず。思い出が薄れた親子にも残る記憶がある。

YUKIMU

11分 (6,589文字)
単発の作品です。実在する桜並木と駅をモデルにしています。

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あらすじ

認知症を患った母を施設に預けた春彦は、その日初めてその施設を訪ねる。相談員の計らいで母と一緒に外出することになった春彦は、自分たちが親子であることを忘れてしまった母と共に思い出の道を歩き、懐かしい記憶

目次 1エピソード

感想・レビュー 3

思い出は、桜の匂いがする。

細かく枝を分けて、 蕾を膨らませ、やがて散る。 記憶は桜のように美しく、儚い。 同じ景色を見ることは、 二度と叶わないかもしれない。 それでも、彼はきっと信じている。 穏やかで優しく、微笑むよ
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優しくて悲しくて

「自己紹介代わりの短編集」トピックを立てさせていただいた橘やよいと申します。 介護というものが身近にあるこの頃の社会では、親近感をもって読める人も多いのではないでしょうか。 家族なのに自分のことに気
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喜びを、けじめを。

4ページから10ページ分、読ませていただきました! 認知症というものは、時に罪に感じます。 アルツハイマー型認知症であれば、少しずつ、気づかぬ間に少しずつ進行していく…… 人それぞれかもしれませんが
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