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忍side
「えっ?」
実は何を言ってるのだ?由良が一年もつかわからない?
「冗談はやめろよ。おもしろくねーよ?」
俺がそう言うと
「俺だって冗談だって思いてーよ…
あんなに治療頑張ってるのに・・・・・・・・」
冗談じゃない…そう思うと目から涙が出てきた
そのタイミングで由良が検査から帰ってきた。
俺の顔を見てびっくりした顔していた。
「ね…ど…したの?」
そう聞かれて答えられない俺。
実はゆっくり話し始めた。俺は由良を抱きしめる。
説明が終わるころ由良がふらっとこっちに倒れてきた
「由良!由良!」
そう問いかけても答えが返ってこなかった。
「ベットまで急いで連れて行って!俺は必要なもの取ってくるから!」
俺は急いで病室まで行って、由良をゆっくり寝かすと
実が戻ってきて、点滴と酸素マスクなどをつけていく。
そんな様子を端のほうで呆然と眺めていると
実が「大丈夫みたいだ。びっくりして倒れたかもな」
そう言って近くまで寄ってくる。
俺は安心するとまた涙が出てきた
本当の息子ではないが大事な大切な由良…
そんな最愛の息子が一年持たないかもだなんて信じたくなかった
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